ナビが26分という道を13分で
今日はね、走りましたよ。
退勤時間から電車の発車時間まで30分。職場から駅まで2km。
これを普段は歩くわけですが。
退勤時間ぴったりにデスクを離れるわけにはいきません。
机の上を片付けたり、靴を履き替えたり、残って仕事をしている皆さんに挨拶したり。
で、もたもたしていたら、時間、15分しかないじゃないですか。
今日は宅配便が来るんです。軽自動車税の納入通知書とか、ハウスメーカーのラフプランとか、手元になくてはいけないのにないもの、東京から送ってもらいました。軽自動車税の支払期限は明後日です。
「この車、廃車になってるんですけど。今は別の車を使ってるんですけど」
問題ないそうです。発行された納入通知書で、記載されている金額を、期限までに払えばいいそうです。
ということで、他にもあれこれ、東京から送ってもらいました。18時以降なら受け取れると言ってあります。言った後で、宅配ボックスを設置することを考えました。DIYで作れるそうです。今度設置します。今日は間に合いません。走ります。
運が良ければバスに乗れます。たまたま時間通りに来たバスとか。たまたま10分遅れで来たバスとか。
今日は乗れません。走ります。
ナビが26分という道を15分、いえ、13分で。駅の入口からホームまで2分かかります。
乗りたい電車、乗りましたよ。で、宅配便が来たのは19時半でした。
宅配便は19時半でしたが、その前に電話がありました。土木業者さんからです。
「電車乗れましたか?」
「あと数分で帰宅します」
「よろしければ伺います。作業完了報告書をお持ちします」
ほら、走った甲斐がありました。
115番地、すっかり畑らしくなりました。
「いやー、大変な土地でした」
すみません。
この方、Mさんに頼まれて私の面倒を引き受けてくれたのですが。
「私、杉皮チップを使いたいんです」
素人の話を聞いてくれて、相談にのってくれます。この土地をこれからどうするか、いっしょに考えてくれています。
ブルーベリーは有機質の土壌に根を張ります。ここの土はほとんど粘土で、このままでは使えません。こういう場合、普通はピートモスを入れるのですが、ピートモスは高額なので、製材時に廃棄物として出る杉皮チップを使えればと考えました。素人がネットで調べただけの知識ですが。
「では、チップを手に入れる方法を調べてください。使えるものが手に入るようなら、運搬と鋤入れは引き受けます」
お金がないから、大変な土地だから、あれこれ工夫をする。それが大事だって、言ってくれました。
「お金をかければなんとでもなるけど、そういうのはおもしろくない」
ああ、やっぱり。この方も、ですよ。
わくわくしています
おとといの写真、説明が足りなかったと思います。
怖いって、気味が悪いとか、心細いとかの系統じゃないです。
そういう絵にも見えますけど。
私の「怖い」は、突っ込む、乗り上げる、の系統。
この間、井戸と立木の間に挟まりました。きっちり嵌って動けなくなりました。
車体の形状に変更を加えるか、木の位置を変えるか、検討した結果、
車体と立木の双方に少しずつ融通を利かせてもらうことにしました。
みしみし。がりがり。
AT車のLレンジって、こういう時のためにあるんですよね。
帰宅した後、左のサイドミラーがそっぽを向いているのに気が付きました。たたんで起こしてもそっぽを向いたまま。叩いたら直りました。
帰宅するまで気が付きませんでした。
とか、
先日は畑に落ちそうになりました。自分のところの畑から、お隣の畑へ。段差が1mほどあります。
お隣の畑はまずいです。ていねいに苗が植えられて、きれいにマルチが張ってあります。乗用車が入るところではありません。
急ブレーキはこういう時に使います。
落ちる前に停まりました。犬が座席から転げ落ちたけど。
この犬、しょっちゅうこんな目に遭っています。気の毒な犬です。
で、なんで畑の中にいたかって?
草を刈っていたんです。シガーソケットの電源で。実家から電動草刈機とDC/ACインバータを借りたので、小さい方の畑の草を刈りました。
畳3枚分、電源コードが届く広さを刈って、別の場所を刈るため車を移動するとき、落ちそうになりました。
お隣の畑はまずいです。落ちなくてよかったです。
畳6枚分の草刈りを終えたとき、シガーソケットが融けているのに気が付きました。
DC/ACインバータ、安全装置が働くって聞いていましたよ。危ないじゃないですか。
とか、
私が車に乗ることに伴う怖さです。
さて、今日も行ってきました。115番地、大きい方の畑です。
今日はトラクターも来てくれています。
土木業者さんは帰った後で、会うことはできなかったけど。
よくやってくださってるの、分かります。
だいぶ畑らしくなったでしょう?
私、わくわくしています。
耕起
仕事を終えて帰る途中、土木業者さんから電話がありました。
「今日は△△に行きますか?」
△△は私が畑をつくるつもりのところ。
「行くつもりです。電車に間に合えば」
「では、走ってください」
走りました。
最近は乗りたい電車に乗れることが多くなりました。この場合の通勤時間(帰路)は45分です。
歩留まり向上の要因は「歩く」です。
バスは時間があてにならないけど、歩けば確実です。確実にぎりぎり。
駅前の交差点の信号にひっかかると、その先は「走る」です。
土木業者さん、昨日から畑の耕起をしてくれています。
(捜してください。犬が写っています)
はじめてお会いして、作業をお願いしたのが土曜日。
「どこを、どう、作業しますか?」
それが私には判りません。
「何を、どの程度やったらいいんでしょう?」
聞きます。教えてもらいます。
「本格的にやるなら、レベルをとって整地して、水路を引いて、客土して」
「それで、収益の上がる畑になりますか?」
「無理です」
やっぱり。
「初期投資は別にして、次年度以降、赤字の出ない程度にするには?」
聞きます。教えてもらいます。
草を刈って、木を数本切って、油圧ショベルで天地返し。その後トラクターを入れるところまで。
で、20万円。とりあえず。
そして早速、昨日から、作業にかかっていただきました。
掘ったらこんなものが出てきて、思いがけない苦労があったようです。
以前ここにあった育苗ハウスの基礎と支柱。が、埋まっていたんです。
支柱はスクラップ業者に引き取ってもらえるけど、基礎の石は、
「こんなのがゴロゴロしてたらトラクターが入らない」
といって、
「うっかり掘り出すと産業廃棄物になって処理費用がかかる」
ので、
「じゃまにならない場所の、じゃまにならない深さに埋めます」
見込みより手間が増えました。それでも、約束した金額でやってくださるそうです。
あまり無理はなさらないで。ちょっとくらいなら(ちょっとですが)なんとかしますから。
で、今日ですが、
夕暮れの風が気持ちよくて、お話ししているのが楽しくて、犬がずっと業者さんに抱っこされていて、すっかり日が暮れてしまいました。
帰り道、48番地にちょっと寄ってみたんですが。
ねえ、ちょっと怖いでしょ?
竹の秋
あっという間に変わる景色の中で、
竹藪が黄変しています。
何かの異変でしょうか?
この山には3種類の竹があります。
フジの花が咲いている竹、これはこの辺に普通にある竹です。
黄変はしていません。筍はまだ出ていません。
私が一生懸命筍を収穫している竹、枯れかけている竹、
これは400年ほど前に「西の方から」わざわざ持ってきた竹です。
歴代の人たちが「竹を取りつつ、よろづのことに使ひけり」大事にしてきた竹です。
が、2代くらい前から放置されています。
この竹、2008年に花を咲かせました。
笹は60年、竹は100年に一度開花し、藪ごと枯れる。
と聞きますが、この9年の間に、この藪が枯れたかどうかは判りません。
藪の中、青竹と枯竹が混在してますが。
で、9年前に開花した竹が、今枯れかけているのって、何かの異変ですか?
心配になって調べました。
「竹の秋」春の季語だそうです。
竹は春に落葉するんです。
そういえば昔、「綿の国星」で読みました。
落ち葉の降る竹藪で、チビ猫とラフィエルが会話してました。
「春だからね」「どうして春だと葉っぱが落ちるの?」
確か、そんな会話。
忘れていたけど、覚えていました。覚えていたけど、異変じゃないかと心配しました。覚えていた意味、ないですね。
竹は春に落葉するんです。筍をつくるのに養分を使ってしまうので。
異変ではなく、9年前の開花とは関係なく、毎年繰り返されていることでした。
道は枯れ葉に埋まりました。
枯葉の上で、枯葉色の犬が寝ています。
今日は畑の草刈りに来たんです。でも、夏日です。
畳3枚分くらい刈って、へたばって、竹藪に避難してきました。
そして、私も寝てみました。犬の隣で。
子どもの頃、夏休みに遊びに来たここで、昼寝をしたいって思ったんです。
竹を揺らす風は涼やかで、さぞや気持ちよかろうと。
昼寝、できませんでした。それどころじゃありませんでした。
ヤブ蚊がいっぱいで。
今の季節、ヤブ蚊はいません。
ときおり黒いアゲハがひらひらと、木漏れ日の中をよぎります。盛夏に見るアゲハよりかなり小さいです。
竹を揺らす風は涼やかで、枯れ葉の下の土は冷たくて、ずっと寝ていたいと思いました。夜になったら、星がきれいに見えるだろうな。
いえ、畑の草を刈ります。あと畳3枚分。
そして、借りた家に帰ります。陽が暮れる前に。
あっという間に変わるんです
この町の夕日は成層火山に沈みます。
標高1700m、距離50km。
この辺の、たいていどこからでも、その山が見えます。
天気が良ければ。
2日、雨が降って、2日、曇り空でした。4日ぶりに見たその山は、
「雪が消えてますよ!」
職場のデスクからも見えます。私のデスクではありません。2つ隣の主任のデスク。
の後ろに立って、騒いでいるのが私です。
「雪が消えたら、違う山みたいですよ!」
地元の人には何ということのない景色です。でも、私にはいちいち新鮮なんです。
新鮮といえば。
この数日、何度か山に行きました。標高250m、距離4kmの、私の山。
仕事が終わって帰宅するのが18時、それから行きました。
私くらい運転が下手だと、これだけで「よくやった」達成感が味わえます。
新鮮で、お得です。
だって、街灯あまりないんですよ。道が曲がりくねってるんですよ。しかも坂道ですよ。明るいときは平気ですけど。いきなり、電信柱が左前方避けきれない位置に現われたら恐いじゃないですか。
さて、山の景色です。
左が5月4日で、右は10日後です。
虚空に触手を伸ばしていた蔓が、鮮やかな緑をまといました。
左が4月29日で、右は半月後。
ここには以前、乗用車が埋まっていました。
放っておくと、私のスペアの車も埋まります。
この蔓を払ったのは5月7日。その時は枯れてるように見えました。
いつの間に、美しい花が咲いています。
さて、週末。
明日は朝から出かけます。
おもしろそうじゃないですか
GWのある日、設備業者さんから電話がありました。
「今日は○○町に行きますか?」
○○町は私が家を建てるつもりのところ。
「これから行きます」
「じゃあ、現地で会いましょう。10分で行きます」
って、それでは私より先に着いちゃいますよ。
この方には給・排水設備の相談をしています。いろんな人と話をして、この方に巡り会いました。地元でちゃんとした仕事をしている、良心的な業者さんです。
ちゃんとした仕事具合がすごいです。水道局の建物の設備を手掛けた方。
そして良心的の具合といったら、私がのんびり朝ごはんを食べているときに電話をくださるんです。
時間、少し遅らせてもらいました。30分後にしてもらいました。
私が家を建てたい場所、48番地。
「やっぱりここだね」
設備業者さんは言いました。
他の場所も見ていただきましたが、公道沿いの場所では、
「うちはこっちの方が儲かるけど、おもしろくない」
って。この方、おもしろがってますよ。
そう、おもしろいんです。
難しいこと、できないって思ったことが、できるようになるって。
測量に300万円かかると言われて、それでは家が建たなくなると思ったのは2か月前。
引っ越して、地元の業者さんを探して、100万円で引き受けてもらいました。
測量業者を紹介してくれた方は、やっぱりおもしろがっています。
「立ち会いの同意は全部自分でとるんだよ。業者には、とにかくお金をかけずにやってもらおう」
立ち会いの同意、苦労しました。
測量する筆が3つになって、立ち会い依頼先も増えて、そして難しい筆がありました。
所有者不在の筆。所有者がいっぱい(たぶん3桁)いる筆。競売で売られた筆。
「これ全部、立ち会いとらないとだめなんですか?」「だめです」
その全部の立ち会いに、今日見込みがつきました。できないって思ったけどできました。
測量費用100万円は予定外だけど、他でやりくりします。
給・排水設備、ふつうにやったら200万以上かかります。これを100万でやります。
手抜き工事とかじゃないですよ。土地の条件と、法律・条例・施行令をちゃんと調べて、よい方法をみつけたんです。
みつけてくれたのは市役所の下水道部の方。「これはなんとかしたいな。なんとかしよう」って。
この件はいずれ書きますね。
そう、おもしろいんです。
この場所を、
こんなふうにするのは。
「ファイアーエムブレム 聖戦の系譜」でレヴィンにセティの父親になってもらうとか、
「ロマンシングサガ ミンストレルソング」でエメラルドを手に入れるとか、
みたいにおもしろいです。
あ、ゲーム、好きです。
最近やってないけど、暇ができたらまたやります。
設備業者さんは筍を掘って持って行きました。
いつでもいらしてください。この山を気に入ってくださったなら。
48番地に家を建てる。
ためには、農地法5条申請をクリアしなくちゃいけませんけど。
「やっぱりここだね」
農地法5条申請、おもしろそうじゃないですか。
さて、私、どうしましょう?
こうします。
はい。おかしいです。
先の案より分筆登記する筆が増えています。
私、何を考えているんでしょう?
説明します。まずは費用。
測量にかかる費用はこの方が安いんです。
池が面倒なんです。公図に合わせて水中の境界杭を復元するそうです。
現状に合わせて公図を書き直す、なら測量必要だけど、「公図に合わせて」ということは、「今まで通り」ということで、だったら測量しなくていいんじゃ?
と思うのはしろうとで。
あの法律とか、この施行令とかがある以上、測量しないといけません。池の中にじゃぶじゃぶ入っていって境界杭を復元します。いっぱいお金がかかります。誰が見るんでしょうね?その杭。
ということで、ウシガエルが拡張した池の、拡張部分は「今まで通り」うちの土地です。「河川法第四条第一項の水系を指定する政令」によって指定された一級水系の池の、何分の一かがうちのものということになります。もしかして、そこ、私が好きに使っていいんですか?
だったら私、ガマとアヤメとスイレンを植えます。
好きだから植えるんです。でも、ガマもアヤメもスイレンも、水質を浄化する植物です。そのうえ、大気中の酸素を水底の土に運ぶことで、メタンや亜酸化窒素の発生を抑制するそうです。メタンは二酸化炭素の20倍、亜酸化窒素は300倍の温室効果をもつ温室効果ガスです。
私、よいものを好きになりました。誰かに褒めてほしいです。
ちょっと脱線しました。
山林①は池と接する部分が大きいので、立木も多いので、費用が高いんです。
畑は簡単。形はまっすぐな長方形、表面は平ら。ここは安くあがります。
で、山林②ですが、去年の夏はこんなんでした。
今はこうです。
実は、もともと、ここに家を建てるつもりだったんです。
そのつもりで準備してきたんです。分筆登記が必要と言われるまで。
山林①を考えたのは、農地をいじりたくなかったから。いじれると思わなかったから。
山林②に家を建てる場合、接道のための通路を畑に通すことになります。農地の一部を宅地に地目変更しなくてはいけません。
そう、農地法5条申請、難易度A。
首都圏のハウスメーカーはこれを嫌がりました。
私も嫌がりました。おいそれとできると思わないし。
でも、開発指導課と農業委員会と農地課に足を運んで、何度も足を運んで、測量事務所に相談して、職場の上司にも相談して、
「やってみよう」
決めました。
まあ、やってみて、だめだったときは他の方法を考えます。