庭の話

ガーデン通信(11月号)

去年より1ヶ月遅い霜。 の中に咲くジキタリス。 キンセンカ。 エリゲロン。 凍りながら咲く花たち。 ジギタリスは本来夏の花ですが。 秋に植えた球根 スイセン(雪を割って咲く花)はいいとして、 アネモネ(春を待って咲く花)が出てきちゃいました。 大丈…

ガーデン通信(10月号)

「これは増えて広がるから場所を大きくとって」 「これは丈が高くなるから後方に」 植栽の配置は、今ここにある姿じゃなく、いずれこうなるをもってデザインします。 当然です。 それではやってみましょう。 事例① こんなに広がると思わなかったエリゲロン。…

秋の一日、木が腐ることについて考えました

もらった板を切って並べたら、いい感じの道になりました。 なんて、簡単なことにはならないの。 2週間かそこらで、板がぼろぼろになりました。 木材を傷めるのは、 ・太陽光や風雨の作用(気象劣化)と、 ・菌類による腐朽やシロアリなどの虫害(生物劣化)…

ガーデン通信(9月号)

芝生の庭に枕木のブランコ、ウッドデッキ。 なんて、うっとりするような家に住む人がいます。 そして、 「芝生剥がしたい。ブランコ撤去したい。ウッドデッキ壊したい」 言うの。 芝生に雑草が生えて見苦しい、 子ども達はもうブランコ乗らない、 ウッドデッ…

妖精のプラン

やればなんとかなるもんです。 Before After 避けるものを避け、動かすものを動かして。 草を刈り、根を抜き、籾殻と石灰を撒いて、耕しました。 もちろん一人じゃできません。 天候不安定なこの時期、大切なライラックを移動するには、緑の指が必要でした。…

ガーデン通信(8月号)

1か月くらいは保つと思ったんですけど。 はい、1か月後。 夏草が元気です。 もう、土も花も見えません。 嘘だと思うかもだけど、これでも手を入れています。 今生えているのはメヒシバとエノコログサ。 どちらもそれほど大きくならないし、柔らかいし、冬…

ガーデン通信(7月号)

大雨だったり、 強風だったり、 灼熱だったり、 の7月。 冬は寒くて大変だけど、 夏は暑くて大変なうえ、 いきなり変わるんですもん。 驟雨。 雨上がり。 灼熱。 花いっぱいの小路。 花いっぱいの小路。 羽化したてのカブトムシ。 羽化したてのルリボシカミ…

ガーデン通信(6月号)

いきなりゴミです。 ・穴にゴミを入れて ・埋めて ・隣に新しい穴を掘る の日課。 これで良い土ができるはず。 なのだけど、どうかな? まあ、週に2回の収集日を待たずに家の中から生ゴミを放逐できるのだから、やらない理由はないですね。 花壇 は3つあり…

ガーデン通信(5月号)

これが、 こうなって、 これが、 こうなって、 これが、 こうなりました。 5月ってすごい。 Kさんすごい!

forget-me-not

ワスレナグサ 秋に発芽し、冬を超え、春に咲く耐寒性多年草。 ですが、日本の夏を超えるのは難しく、夏に枯れます。 こぼれ種で増えます。 一昨年、テラスの前に植えました。 ピンクのとブルーのとがありました。 昨年、あちこちで咲きました。 テラスの前、…

花壇通信 改め ガーデン通信(4月号)

数日ストーブを焚く日があって、 仕舞い洗いした冬物を引っ張り出したり。 家がなかなか片付きません。 でも、ここ何日かは暑いくらいで。 先日、何かの間違いでムギワラトンボが飛んでいました。 さて本題。 「庭に小路をつくります」Kさんが言いました。 …

花壇通信(春号)

今年始めてウグイスの声を聞いたのは先月22日。 キジは26日。 カエルが29日。 賑やかになりました。 花壇 冬の間、ずっと咲いていた花があります。 クリスマスローズとキンセンカ(冬知らず)。 張りつめた寒気の中で凍りながら咲いている花を見ると、私は思わ…

雑記

ちょっと近づいては後ずさり、 ふいに駆け寄り、 ためらうように側にいて、 ふと離れていく。 そんな、恋愛ゲームみたいな感じで、冬がそこにいます。 ハクチョウ 渡りの途中というより、短い引っ越しでしょうか。 ちょっと前から、近くの川にハクチョウが来…

落葉

闇の底がほの白い、そんな光景です。 6時26分。 太陽はまだ山の向こうにあります。 この白さは空から降りてきたものではありません。 よく晴れた風のない夜、放射冷却で熱を失った地面に、空気中の水蒸気が触れて昇華しました。 初霜。 やがて太陽が顔を出す…

花壇通信(秋号)

その人は軽トールワゴンを降り立つと、ニトリルグローブをはめ、幾つもの箱と鉢と袋を下ろし、言いました。 「始めましょう」 そして、1時間かそこらで私の庭をこんなふうにしてしまいました。 Kさん、美術館で一緒に働いている人です。 エキスパートな園…

秋は夕暮れ

仕事は5時に終わります。 通勤時間は5分です。 以前8分と書いたけど、近道をみつけちゃったので。 この道、 対向車が来たら全力でバックします。 まあ、めったに来ません。 で、5時ちょっと過ぎに帰宅したら、 タイトスカートを作業ズボンに、パンプスを…

暑いと何もしたくないです

ヤマゴボウが実を結んでいます。 アレチウリが蔓を伸ばしています。 ヨモギに花が咲きました。 「もう少し待って」 車の中から、ちらり見ながら通り過ぎます。 その窓を、びしびし、ササが叩きます。 「君も、まあ、待ちたまえ」 涼しくなったらお相手します…

おしまいのアイリス

先日アヤメの話を書きました。115番地のアヤメです。 アヤメは私の好きな花で、ずっと欲しかった花で、種を蒔いたけど育たなくて、 それが、知らない間にたくさん育っていました。 という話。 aldertree.hatenablog.com 115番地は見通しがよいのだけど、それ…

グラウンドカバー通信(2度目の5月)

この日から、 aldertree.hatenablog.com 20ヵ月が経ちました。2度目の5月。 思ったとおりにはなりません。 ハイネズも、リュウノヒゲも消えました。 ヒメイワダレソウも、クリーピングタイムもです。 だけじゃないです。 実は、ローズマリーも、スノード…

冬の庭仕事(その2)

よく晴れた冬の日、眩しい陽光の中、天に向かって立つ管理機。 よい写真だと思います。 これを引き上げるの、私の力じゃ無理でした。 ところで、私は車を持っています。テリオスキッド。 で引っぱればいいよね? さっそく取説を開きます。牽引フックどこ? …

冬の庭仕事(その1)

窓の外は枯野。 悪くない、と思うのです。私は。 「ここに庭があればいいのに」 先日遊びに来た人に言われました。 えと、庭ですが? 「花を植えたらいいのに」 ああ、その件? それは、あの、あれです。 世の中には願っても手に入らないものがあるのです。 …

庭で見つけた謎の球体について考えたあれこれ

こんなものを見つけました。 草刈りをしているときにです。 直径は10㎝ほど。地面からの距離は30㎝くらい。 エノコログサの茎にありました。 生えている葉を裂いて丸く形成してあります。葉のほとんどは茎についたままです。 正体が判らないので、今これを仮…

グラウンドカバー通信(7月号)

土を削って均すのに1日。 地面を覆う草を植えるのに1か月。 めざしたのはこの風景です。 或いは、この風景。 現実はこうです。 ただの草むらに見えますね。 実は花も咲いてます。 近づかないと見えません。 近づくには長靴を履いて、長靴の中にズボンの裾…

ヨモギのある光景

ヨモギはたいそう有用な草で、食べてよし、煎じて飲んでよし、肌につけてよし、燃やした煙も役に立ちます。 免疫賦活作用、新陳代謝促進作用、殺菌・抗菌・消炎作用、浄血・造血作用、保温作用、、、 効能はてんこ盛り。 アンチエイジングとか、聞き捨てなら…

グラウンドカバー通信(6月号)

イネ科の① 5月に完成した緑化斜面、 の、現在。 想定外です。 この草、常緑と思ってました。根拠は、えー、ありません。 でも、法面に植えたんだから常緑でしょ?冬の間も緑だったし。 それが、気温の上昇と共にぐんぐん育って。 花をつけて、種をつけて、 …

幸福のリンゴ

1株のリンゴを庭に植えておくと幸福になれるそうです。 2株植えました。 いえ、幸福を欲張ったわけではなく。 右はつがる(サンつがる)、左はアルプス乙女。 つがる(サンつがる)は普通サイズの普通のリンゴ。 リンゴなので自家受粉しません。 誰か側にいてく…

追憶のリンゴ

追憶の 昔、母の実家にリンゴの木がありました。 大谷石の門の内側に、マツの木と並んでありました。 子どもの頃の夏休み、おじいちゃんの庭ではもぎたてのトウモロコシ、もぎたてのトマト、もぎたてのキュウリ、とリンゴが食べ放題。 トウモロコシとトマト…

緑の指・茶色の指(その2)

48番地、2017年夏の写真です。 よくも、こんな所に家を建てようと思ったもんですね? はい、建てました。蔓と闘って建てました。 蔓に興味のある方は、こちらをどうぞ。 aldertree.hatenablog.com ということで、私は私の「茶色の指」を誇ろうと思います。 1…

緑の指・茶色の指(その1)

48番地 この写真、どう思います? 手前は私が一生懸命手を入れた場所。 奥はちょっとだけ手を入れた場所。 手前、秋に種を蒔きました。いろんな花の種。 春になって何やらいろいろ生えてきたけど、だいたいが私が蒔いた草じゃないです。 奥の方が美しいじゃ…

グラウンドカバー通信(5月号)

種 GWに種を蒔いたんですけどね。 流れましたね。 雨は翌日も降って、 ぜんぶ、流れましたね。 そのうちその辺でオレンジ色の花が咲いたら、土壌流出経路のレポートを書きます。 蒔いたのはハナビシソウです。 4月に移植したハナビシソウ、やっぱり枯れまし…