HNについて

ブログを始めるのにHNが必要で、何か思いつかなくてはいけなくなりました。

こういうの、すごく苦手です。

仕事が変わったり、生活が変わったりで新しいID作るたび、2日くらい考え込みます。

あげくに、たわけた名前をつけてしまいます。

パスワードなんかうっかり作ったら忘れます。

で、aldertree、

木の名前です。和名はハンノキ。

私が家を建てるつもりの土地に、この木はありません。

 

 

この木は東京の職場にあります。

初めて見たとき、気になる木だと思いました。

広葉樹に、球果?

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のように見えますが、球果植物は裸子植物ですよ。

 

調べました。ハンノキでした。

球果のように見えるのは「球果状の果実」。苦しい呼び方です。

そんなことはいいんです。それよりも、この風景、

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「はざ木」です。

記憶の中の、故郷の風景です。

 

ハンノキは「はざ木」の木でした。

近くで見たのは初めてでした。

いつも、車窓から見る景色にありました。

覚えていたことも忘れていた木の名前、を偶然知りました。

ハンノキは私の、ちょっと特別な木になりました。

 

出勤するとき「おはようハンノキ」と声をかけます。

いえ、声は出しませんけど。

冬のハンノキはこんな姿。 

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「球果状の果実」は、季節が変わってもついています。 

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もっと調べました。

ちょっと特別な木は、かなり特別な木でした。

 

ハンノキの根にはフランキアというバクテリアが共生しています。

フランキアは空気中の窒素を固定して、植物の養分をつくります。

このため、ハンノキは養分の少ない地にも育ちます。

土砂崩れや火山噴火で裸になった地に、真っ先に生えて育つ木です。

そして、周囲の土壌を豊かに変えるのです。

 

もうひとつ、ハンノキには特技があります。

それは、水で飽和した土壌で育つこと。

例えば河辺。例えば湿原。そして水田。

このような土壌は酸素の供給が少なく、育つ樹種が限られます(根も呼吸するんです)。

でも、ハンノキは幹から根に酸素を送る機構をもっているのです。

 

ハンノキの成長は早く、払った枝は生でも燃える優秀なバイオマスです。

葉の時期は短かく、量も少ないため、明るい林をつくります。

その林にゼフィルスが生まれます。

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リスやキツツキが好んで巣をつくります。

 

 これはハンノキ、植えなくちゃいけませんね。

と、思っていたら、こんな名前になりました。