不法侵入と器物損壊と里山のコモンセンス
先日の写真、
「誰かがあなたの土地に踏み込んで、竹を切り捨てていましたよ」
の報告を、所有者はさらりと聞き流してくれました。
「ああ、そう」
クヌギを切られたときは気にしていたのに、どこが違うんですか?
私には判らなかったけど、どうやら事情が違っていました。
竹は用水路を浸食していました。
言われて、確かめに行きました。なるほど。
用水路は公益のものなので、保全しなくてはいけません。
土地の所有者が手入れを怠っていると、誰かが代わりにやってくれます。
それが里山のコモンセンスです。あるいは、この辺のコモンセンスです。
私がこの土地と関わるなら、この感覚を判らなくてはいけません。
オオクワガタを捕るためにクヌギを切ったのは、おそらく父を知らない人です。
水路を保全するために竹を切ったのは、父を知っている人でしょう。次に会ったとき、
「切らせてもらいました」
「切ってもらって助かりました」
という会話が交わされるのでしょう。会う機会があれば、です。
父は少し離れたところに住んでいます。
気が向くと車 に乗ってふらりとここを訪れるのですが、最近は母の監視が厳しく、あまり運転させてもらえません。
母はなにしろ心配性なのです。
私が車 を出すというと、母は心配を超えて怒り出します。
私はなにしろ運転がへたなんです。
自分で作った道なら走れます。畑の中も大丈夫。
後続車がいたり、対向車がいたり、歩行者、自転車がいるところはだめです。
東京では乗れません。田舎でもほとんど乗れません。
私がこの土地に住むなら、まともに運転できるようにならないといけません。