間にある斜面
左(平らな所)は私の畑です。右(平らな所)はIさんの美しい水田です。
さて、間にある斜面はどなたのものですか?
嫌な予感がするんですよね。
調べました。はい。うちの土地でした。
つまり、この蔓の始末をするのは私です。
オオブタクサを刈る時、この蔓に苦労しました。
オオブタクサは刈りにくい草じゃありません。でも、
蔓がからんだものは、思いがけないタイミング、思いがけない方向に倒れます。
背の高いのが何本もまとまって自分に向かって倒れてくると、痛い。
2回ほど転びかけました。刈払機回してますからね、転んだら危ないです。
ケガをしてこの藪に埋まったら、ちょっと発見されませんよ。冬になって、藪が枯れたら発見されますかね。
この蔓の正体はアレチウリ。大切に栽培すると法律で処罰される特定外来生物です。
クズほどに頑強じゃありません。ちょっと引っ張ればちぎれます。
ヤブガラシみたいに痛くありません、くっつきません。まとめて引っ張ることができます。
ツタのような吸着根はありません。高い木に絡んだ蔓も、上手に引っ張れば手繰れます。
でも、クズより、ヤブガラシより、ツタよりやっかいです。
1年草です。発芽は遅めです。
他の草木が育った頃に伸びてきて、めちゃくちゃな勢いで伸びてきて、育った草木を覆います。
覆われた草木は光を遮られて枯死します。
夏に伸び、秋に結実し、冬に枯れます。
絡み合った蔓がそのままの形で残ります。
翌年、新しい蔓がその上を覆います。
こうしてできた奇妙なオブジェが、山のあちこちにあります。
さて、115番地の斜面ですが。
刈るのは無理です。傾斜がすごく急なんです。
立って歩くことができないし、機械を入れることもできません。
薬剤を散布するというのが一般的な方法ですが、
薬剤、何を?散布、どうやって?
の答えが思いつきません。
だいたい、枯れたあとも絡んだ蔓が残るんですよ。
冬になって枯れたところで、下から火をつける(提案者:土地の持ち主の孫)は効果的な方法と思えますが、
やっちゃだめだそうです。
「ヤギを飼うといいですよ」
営農相談員の方が教えてくれました。
さすがはプロです。エレガントな対処法をご存知。
って、私、前からヤギ飼うって言ってませんでした?
ヤギ、飼います。今すぐじゃないけど。
私のヤギは、たぶんまだ生まれていないんです。
特別に気だてのいい、大食いのヤギを迎えたら、この斜面のお相手をすることにして。
それまで、この斜面にはお待ちいただくことにして。
48番地。
を、なんとかしないと。
これでは測量ができません。