ちょっぴりずつ

先週、12月22日の日の出は、盛岡で6:53、山口で7:16。

日の入りは、盛岡で16:15、山口で17:09。

1年で1番、昼の時間が短い日、でした。

つまり、これからは長くなります。

 

ところで、

北半球で日の出が一番遅くなるのは1月初旬、

日の入りが一番早くなるのは12月初旬、

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ということで、

今日は昨日より日の出が遅いんです。20秒ほど。

その分、日の入りも遅くなります。40秒くらい。

日が延びると言っても、この時期の変化はゆっくり。

・・・なんてこと、これまで気にしたことなかったです。

冬至なんて、いつの間に来て、過ぎていました。去年も、一昨日も、その前も。

それが、今年は、指折り数えて待っていました。

冬至を超えたら日が延びるんです。

 

冬至を超えたら日が延びます。そして、寒さが増します。

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これは今年の2月4日、立春の写真。

この池は今は凍っていません。今は、まだ。

今は冬の入口。これから寒くなるんです。

でも、とにかく、日が延びているんです。ちょっぴりずつ。

 

ところで、先日の車の窓霜ですが、

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こんなんでした。

期待していたのとは違うけど、私、この模様にも馴染みがあります。

これは雪でしょ?

だって、雪に似てますよ?

 

暖房のきいた教室で、古文の授業を遠くに聞きながら、ふと、窓の外に目をやると、

灰色の空を背景に、雪片がふわふわ舞っていて、窓のガラスに張り付くと、

これと同じ景色になりました。

もう、黒板に目を戻す気になれなくて、私はずっと窓を見てました。

たぶん、中学2年の教室。

 

記憶って、わけが分からないですね。

なぜ中学2年の教室なのかが分かりません。

3年かもしれないけど、とにかく、私が通った2こめの中学。

は、それほど雪の多いところではありません。

1こめの中学は本気の豪雪地帯でしたが、そこでは、積もった雪の記憶はあるけど、降ってる雪の記憶がありません。

 

冬の記憶をさらってみます。

 

長い長いつららを折り取って、ちゃんばらをしながら登校したのは、

積もりたての深い雪に寝転んで、人がたをつけて遊びながら下校したのは、

小学1年でしたか、2年でしたか?

1年なら1こめの、2年なら3こめの小学校です。

赤い毛糸の手袋の、右と左を紐で繋いで、襟の後ろに通してはめていました。

子どもはこうしないと、すぐに片っぽ失くすんです。

私は今でも、すぐに片っぽ失くします。紐で繋いで襟の後ろに通してないからですね。

 

幼稚園の時の冬は、2階のベランダから出入りしました。家と物置の間にはトンネルが掘られていました。

窓の外に牛乳瓶を置いて、凍らせて食べるのが楽しみでした。あと、みかん。

置いたまま忘れてしまって、雪かきをしていてみつけたり。春になってみつけたり。

春になると、いろんなものがみつかりました。

その町の大通りは、地下水を汲み上げて融雪していました。アスファルトの真ん中に小さな噴水がたくさんあって、歩行者はびたびたした道の端っこを長靴で歩きました。

こういうことができるのは、夜になっても再凍結しない、暖かい雪国だからです。

車は金属のチェーンをつけていました。春になると横断歩道がなくなっていました。

 

高校はバス通学でした。積雪は多くないけど、ひと月くらいは根雪があって、踏み固められた歩道を歩きます。

ローファーで通学していました。校則は緩くて、靴の決まりとかはなかったけど、私は普通にローファーでした。

雪道を転ばずに歩くにはこつがあって、私はとても上手なんです。

 

と、雪の記憶がたくさんあります。

 

今朝、起きたら雪でした。

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