春になったので
スイセンが満開。
去年よりだいぶ早い春。
春になったので、畑をつくります。
115番地。
10か月前に油圧ショベルを入れました。
夏と秋に草を刈りました。
両手で抱えるサイズの石、鉄パイプ、家一軒分の断熱材、絨毯、は撤去してあります。
今年はここからスタートです。
というか、なんでそんなもんがあったんですか?
とにかく、ここからスタートです。
まずは土壌のpH測定。
これを地面に挿して眺めるだけ。
てきとうに、10か所くらいを測ってみます。
pHは1~14の数値で表示されます。7が中性。
これより数字が小さいと酸性で、大きいとアルカリ性。
作物にはそれぞれ好みのpHがあるので、農家はそれに合わせて土をつくります。
pHを上げたいときは石灰や籾殻くん炭を鋤き込む、下げたいときはピートモスや硫安を鋤き込む、という具合。
さて、私の畑のpHは、だいたいが6~7の間。
これは悪くない数値です。
石灰も硫安もなしで行けますね。
ということで、ちょっと安心。
次の作業に進みます。
次はかちかちの土をほぐす作業。
備中鍬。
これ、今期導入の新アイテム。
フォークみたいな刃は抵抗が少なくて、硬い土、重い土、粘りのある土によく入ります。振り下ろすと、
さくっ、
なかなか良い手応え。
思ったより、土の感じは悪くないです。
とはいえ、3回振ってやめました。
Bさんが不安そうに見てますよ。
115番地の隣に立派なハウスがあるでしょ?
Bさんはそのオーナーさんで、つまりプロフェショナル農家さんです。
が、不安そうに見ています。
いえ、心配しないで。ちょっとやってみただけですから。
ここを一人で、備中鍬で、全部、とか思ってませんから。
今になって判ります。夏に草刈りをしていた時、ギャラリーが付いたわけ。
ここを一人で、刈払機で、全部、は無謀と思われたんでした。
その後いろいろ聞いたので、今なら判ります。
まあ、できましたけどね。だいたいは一人で。
でも、さすがに、ここを一人で、備中鍬で、全部、は思いません。
刈払機にはエンジンがあったけど、備中鍬にはないですもん。
「こんにちは」
鍬を置いて歩きます。せっかくですから、聞いてみましょう。
「畑を耕す機械を買おうと思います。どこで買ったらいいですか?」
耕起から収穫までの農耕に必要な農業用機械を、Mさんにお借りする。
予定でした。
予定は変更になりました。
だってね、
知らなかったんですよ、農機具の値段。
畑を耕す機械、いろいろあるけど、Mさんのトラクターは8桁の値段です。気軽に「貸してください」とか言えません。
もちろんMさんも、私に好き勝手いじらせるつもりはなくて、
「使い方教えるから。なんなら代わりに畝ってやるから」って仰ってました。
でもMさん、最近お見かけしません。作業にあまり出ていません。この方も大きなハウスをお持ちなのですが。
どうやらお体の具合が良くないご様子。
なので、
Mさんのトラクターをお借りしないで、なんとかすることにしたんです。
ハウスの入口でこちらを見ているBさんにお尋ねます。
「中古の農機具屋さんを探しています。良いお店、知りませんか?」
教えていただきました。
さて、今度のお休みは買物です。