竹を切ります
竹を切るのは簡単です。伸びている最中の若い竹なら。
簡単に切れて、簡単に腐ります。
冬を超えた竹は硬くなります。
これを切るのは力仕事だし、切った後の処分も大変。
その辺に切り倒しておいても、簡単には腐りません。
なので、昔からいろんな用途に使われてきました。
建材に使うなら5年ものがよいそうです。これはたいそう堅牢です。
竹はどんどん増えるので、適宜切らなくてはいけません。もしくは、竹藪自体をすっかりなくすか。
じゃないと、どんどん周りを侵食して、道も庭もなくなります。
うちの山、切り倒された竹がたくさんあります。
いつ、誰が切ったものなのか・・・こういう集積物があちこちにあって、
いつか、片付けようとは思っています。
いつか、片付ける方法を思いついたら。
さて、電力会社の伐採、「廃棄処分なし」の約束です。
ということは、その辺にまた、切り倒された竹が集積するということで、
(まあ、しかたないな)と思っていましたが。
伐採業者さんから朗報が。
「うちには粉砕機があるので、持っていきます」
まあ、嬉しい。
竹を粉砕すれば嵩が減リます。
だけじゃなく、雑草除けに庭に撒いたり、燻して畑に鋤き込んだり、バイオマス燃料にしたり、とかの使い途ができます。
使い途を考える楽しみができます。
ただ、粉砕機を運んで据え付けるには制約があるので、使えるのは平らなところだけ。
斜面の竹はその場に置くそうです。
「でも」
伐採業者さん、うちの藪の集積物の前に立って、
「こんなふうにはしませんよ」
横顔にプロの矜持。かっこいいです。
作業の当日、は休日でした。
休日なのに、作業員の方達が来てくれました。
そして、これが粉砕機。
今回の業者さんはチェンソーを使います。
以前お願いした業者さんは刈払機でした。その時の作業の様子、私はじっくり見てしまいました。
刈払機で、まず竹の根元を切ります。タン。
枝葉が繁っているので、周りに竹がたくさんあるので、倒れずまっすぐ地面に落ちます。だるま落しみたいに。
そこをまた、50cmくらいの高さでタン。そしてまた、タン。
を、繰り返します。だるま落しです。
素人がやったら途中で倒れるでしょうね。熟練の方だからできるのでしょうね。
あっという間に何百本かを切ってくれました。
切った竹はパッカー車に運びました。隔週水曜、燃えないごみを集めに来てくれる塵芥車みたいなの。
が、回転式のプレートで竹をばりばり粉砕して、バイオマス処理施設に持って行ってくれました。
それも楽しい見ものでしたが。
チェンソーの作業も素敵です。じっくり見たかったのですが。
時間がありません。買物に行かなくてはいけません。畑の資材、マルチングと園芸ネットと支柱とその他、の買物。
もちろん、私には何を選んだら良いのか判らないので、判る人に付き合ってもらいます。親切な人が付き合ってくれます。
という約束があったので、竹を切る作業、ちょっとしか見られませんでした。
買物が終わって山に戻った夕方、作業は終わっていました。
竹藪の一部がなくなっています。
この、拓かれた場所を電線が通ります。
隣家の電柱。
この周りも藪でした。今は夕月が綺麗に見えます。
そして、私の家の電柱。
今年はフジの花は咲きません。
花の咲く電柱より、ふつうの電柱が好きです。
そして、これが作業の跡。
素晴らしい、プロの作業です。