日本の原風景と犬の能力の欠如について考えました

小さいの

その辺を歩いていたら、こんなものを見つけました。

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色も大きさもブドウみたい。でも、ヘタがついています。

これは何ですか?

見上げると、

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たわわ。

これは何ですか?

すごく小さな柿ですか?

 

ご近所の人に聞いたら「豆柿」ですって。

「食べられないよ」という人と、

「すごくおいしい」という人と、

えっ?どっち?

 

赤い色をしたのは食べられません。ものすごく渋いです。

熟して黒くなったのは食べられます。味は干柿。

 

玄関に飾ってみました。

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工務店さんがおまけで造ってくれた飾り棚。

ごめんなさい、普段は軍手とか置いてます。

 

 

普通の

ご近所の方からいただきました。

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実は私、柿はあまり食べないので、どうしようかと思いました。

でも、おいしいじゃないですか。

ちょっと長めの柿なんです。で、しゃりっと固いんです。で、渋がない。

これまで食べたことのない品種です。

なのに、この辺の人たちは「普通の柿だよ」って。

いや、スーパーには売ってませんけど。

 

「普通の柿」はスーパーには売ってません。ご近所の庭になっています。

この辺の人たちは、「柿は採るものであって、買うものではない」と認知してるので、スーパーの柿は食べないんです。なるほど。

なるほど、この辺は柿の木多いです。

農家の庭先に、

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道端に、

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畑の隅に、

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あちこちにちあります。

透明な日差しの中で、鮮やかに赤い柿の実は、日本の原風景だと思います。

 

渋いの

うちにも柿があります。今年はたくさんなりました。

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でも、渋柿です。

それを、

「もらっていいですか?」

廃屋の片づけ(まだ終わらない)のご夫婦がおっしゃるので、

「どうぞ」

言ったら、お二人で仲良く採っていきました。

竹の先を割って切れ込みをつくって、その切れ込みに柿の枝を挟んで捩じる。

と、竹の先に柿がついてきます。

楽しそう。

気が付いたら、私のバケツにも入れてあります。

「いえ、私、干柿とかつくりません」

そしたら、渋抜きの方法を教えてくれました。ヘタに焼酎をつけて袋に入れておくだけ。

「1週間くらいかかります」

言われたけど、さっき、3日目で抜けていました。

これなら、うちの柿も食べられます。

竹の先を割って切れ込みをつくって、その切れ込みに柿の枝を挟んで捩じる。

楽しそう。

 

 

犬の味覚

ところで、豆柿。

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これをその辺に置いておいたら、実がなくなっていました。

犬のお腹がぱんぱんに膨れていました。

うちの犬、柿が大好きです。この秋覚えた味覚です。

いや、でも、赤いのは渋いはずだが?

試しにちょっと、、、いや、渋いです。おそろしく渋い。

だいじょうぶなのか?うちの犬?

心配になって調べてみました。

犬は渋柿食べるそうです。たいていの犬は喜んで。

「その辺に落ちてるのみつけると、貪って食べる」そうです。

犬には渋みを感じる能力がないそうです。

だいじょうぶなのか?犬?

 

日本の原風景

やがて紅葉が終わったら、里山は多くの色を失います。

そして、次には、霜と雪の季節が訪れるのですが。

そんな中でも、柿の赤い色は残ります。

これは去年12月の写真ですけど。

 

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いえ、甘柿はとっくに消えています。

里山の冬を飾るのは、お腹をすかせた鳥さえ食べようとしない渋柿。

もし犬に木登りの能力があったら、これは見られなかった風景です。

なんてことを考えました。

 

今朝の気温は氷点下。