フクロウが来てくれました

5月、三日月の夕べ、フクロウが来てくれました。

この春2度めです。

フクロウはたまに来るのです。

(いえ、姿は見てません。写真はWikimediaからお借りしました)

たまに来るのは、ここの居心地が悪くないからだと思うのだけど、すぐにいなくなってしまいます。

どこにいってしまうのでしょう?

が、気になって調べました。

フクロウの生態。

 

フクロウは樹洞営巣性鳥類だそうです。

樹洞とは木の幹に開いた穴のこと。太い木の太い枝が折れて、その痕に穴が開いたもの。

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これを、フクロウは巣にします。

タカやカラスやツバメのように、素材を集めてDIYするんじゃなくて、その辺にある穴を使うの。

ちょっと怠け者?

でも、雨風を逃れ、暑さ寒さを逃れ、卵や雛を捕食者から守るのに、樹洞はとても良いのです。

 

ここでひとつ、豆知識。

鳥の巣って、ふだん寝起きする「家」じゃないです。フクロウはふだんは木の枝に止まって寝ます。

フクロウの行動範囲は広くて、うんと遠くまで行ったりします。巣を使うのは子育ての時期だけ。

子育ての時期だけは、決まった場所にいてくれます。

 

フクロウの産卵は春。雛は初夏に巣立ちます。

今はまさに子育ての時期。

三日月の夕べ、この家の横で鳴いていたのは、どうやら子育て中のお父さん。

巣に運ぶ餌を狩に来たのでしょう。

 

巣立ちは初夏。

もうじき若いフクロウが空を飛ぶ日が来ます。

フクロウの行動範囲は広いので、どこか遠くに行ってしまうかも。

でも、この山に樹洞があれば、巣をつくってくれるかも。

とか、考えるのです。

あるかな?樹洞。

 

樹洞ができるのは老木です。

若い木には治癒力があるので、枝が折れても穴は開きません。

穴を開けるのは木材腐蝕菌の働きで、だから、組織の活動の止まった老木に樹洞ができます。

樹洞ができるのは古い太い木で、枝はたまたま折れたもので、穴ができるにも何年もかかる。となると、

あるかな?その辺に?

 

昔はあったかもしれません。その辺に太い切株がいくつもあります。

今はたぶんないです。古い木はあるけど、太い木がないの。

 

でも、よい話があります。

フクロウは巣箱を使ってくれるんです。

近年全国的に供給不足の樹洞の代わりに、巣箱を使ってくれるんです。

ということで、巣箱の掛け方調べました。

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・・・思ったより大きい。

これは、なんか、巣箱という言葉の持つ可憐なイメージを裏切るサイズ。

いえ、作れます。もちろん作れます。ポリテクセンターに5か月通いましたからね。

でも、設置するのがなかなか、、、

いえ、やります。

高所作業の技能、いつかは身につけたいと思ってたんですよ。

ロープワークも、いいかげん覚えます。

そしたら、いろいろできることが増えるでしょ?

杉の枝打ちとか、雨樋の掃除とか、いろいろ。

杭を打って縄を張るとか、柴を束ねるとか、いろいろ。

やらなきゃいけないことがいっぱいあるのに、自分でできることが少ないのはつまらないです。

高いところの柿の実を採れるようになったら、秋が楽しくなりますよ。

 

決行は冬です。

それまでに、自分でできることを増やします。

ゆるゆると。