良い手並みを持つことについて考えます(その1)

刈払機、放って置いても直りませんでした。

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選択肢

こういう場合の対応策はいくつかあって、

A ホームセンターに持って行く

B その辺の誰かに見てもらう

だいたいこれで対応しますが、今回は別の方法を採ろうと思います。

C 自分で直す

自分でできることが増えたらいいな、って思ったの。

 

直し方はYouTubeが教えてくれます。

なるほど、見るべき箇所は①排気口②フィルター③プラグですか。やってみましょう。

っと、工具が必要ですね。プラグレンチあったかな?

 

工具箱

私は工具箱を3つ持っています。

物入れに2つあります。大きな工具箱と小さな工具箱。

を見たけど、プラグレンチないですね。買った覚えないもんね。

3つめの工具箱は見たことありません。でも、持ってると思うの。車買うと付いてくるでしょ?どこにあるのかな?

が判らないので、人に聞きます。うちにいらした保険屋さん。

姪の車の保険屋さんです。姪がこの家に保険屋さんを呼びました。姪の保険の打ち合わせに。

「今日Nさんが行くからねー」

って、勝手に。

可愛い姪です。

 

手並み

その保険屋さんに聞きます。

「私の車の工具箱、どこにあるか判ります?」

「何に使うんですか?」

5分後、刈払機は直っていました。エンジン快調、すばらしい吹き上がり。

工具使いませんでした。保険屋さんが触ったら直りました。

こういうことあります。パソコンでもスマホでも、「できる」人が触ると動きが変わるとか。

プランC、試す機会を逸しました。

まあ、大切なのは気持ちです。やってみる気はあったんです。

それより、「できる」人の手並みが見られてほくほく。

 

 

良い手並みを持つことについて考えます。

 

ひとつの例

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この2本は去年の春に出た竹で、筍のうちに採らなくちゃいけないのに見逃して、こんなことになっちゃいました。

冬になって気がついて、私、思わず切ろうとしました。もちろん切れます。電線を損傷してもいいなら。

電線を損傷してはよくないので、電力会社に連絡しました。

電力会社の方、すぐに見に来てくれて、

「そのうち伐採に行くので待っててください。自分で切ろうとしちゃだめですよ。」

釘を刺されました。

近くで作業がある時、ついでに寄るとのことで、だから「そのうち」。

その「そのうち」、私、とても楽しみにしてました。どうしても立ち会いたくて。

どうやって切るのかな?

高所作業車の入る場所ではありません。ロープ掛けて支えて切るの?

 

1か月も経った頃、伐採業者さんから連絡が来ました。

「今日、これから行きます」

 

あっという間でした。ロープなんか使いません。

作業員さんが真下に立って、ちょっと梢を眺めて、

ブルン、

チェーンソー起動して、一瞬。

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すばらしい手並みでした。

 

もうひとつの例

某市市役所、資産税課。

通路を掻き分けるように入ってきた男性が、カウンターに腰を掛け、職員のデスクを斜めに見回して、

「ふざけんな!お前ら、俺の払った税金で飯食ってんだろ!」

大声で。

こういう方、たまにいます。市役所で働いていると(以前働いていました)いろんな人を見ます。

「役所だめじゃん」「法律のばかやろー」なケースもあるし、「市民いばり過ぎ」なケースもあります。いろいろです。

この方は公務員を恫喝したい気分だったんですね。カウンターは腰を掛けるところではありません。

役所の中でもこういう気分の方がよく見えるのが税務部で、その資産税課では、こういう時に対応する人が決まっていました。

窓口で揉め事が起こると、ペンを置き、ネクタイを直し、黙って席を立つのは、定年後再雇用の嘱託さん。

「こちらでお話を伺います」

穏やかな態度で相手をパーティーションの奥に案内し、話を聞き、聞くべきところは聞き、でも、「それはいたしかねます」をしっかり言える人。

すごい、お手並みでした。

 

もうひとつの例

盛夏、電車の中で。

白杖をついた男性が乗って来た時、すっと席を立ち、「ご案内します」囁いて、相手の肘に手を添えて、空席に誘導した女性。

それが、かっちりしたスーツ、サングラス、パンプス、ブリーフケースって、エグゼクティブみたいな人で。やたら格好よくて。乗り合わせた人たち、見とれてました。

ポイントは、相手の肘に手を添えて、のところです、もちろん。

 

とか、思いつくのを挙げたけど、良い手並みを見た覚え、何年経っても覚えてますね。

 

さて、では、私にもあるかな?良い手並み。

思いついたら続きを書きます。