良い手並みを持つことについて考えます(その2)
私にもあるかな?良い手並み。
何か考えつかないと悲しいので、一所懸命考えました。
履歴書の資格欄、記載事項1行(普通自動車運転免許AT限定)の私だけど、
何か、あるかな?
ある日、美術館、スタッフ控室で
ベテランスタッフ「お住まいは?」
新入り「〇〇町です」
ベテラン「えっ?」
驚かれてしまいました。
ベテラン「〇〇町って、人住んでるの?」
〇〇町、ベテランさんのご存知のところです。美術館のあるところです。
ベテラン「この辺、家あるの?」
あります。50軒ばかり。皆さん古くからお住まいの方たちです。
私の家のある場所、〇〇町
昭和44年、都市計画法施行以前はふつうに家を建てられる場所でした。
今はふつうには建てられません。
私がここに家を建てるには、農地を取得して、耕作して、耕作証明を手に入れる必要がありました。
耕作証明を得るには、農地の近くに住まいを定め、畑を耕し、収穫を上げる必要がありました。
まあ、ふつうやりません。
私にそれができたのは、空家を貸してくれる人がいたり、畑を耕してくれる人がいたからです。
ということで、
私は人に何かしてもらうのが上手です。
というのが、一所懸命考えた末の「答え」なのだけど。
あれ?なんか変?
これ、手並みって言わないかな?
まあ、でも、
予算の少ない市民講座(予算は少ないけど充実した講座を開きたい)に、話の上手な大学の先生を引っ張り出したり(話が上手ってところがポイントです)。
予算の少ない研究室(予算は少ないけど有能な秘書が欲しい)に、有能なのに働く気のない有閑主婦を放り込んだり(その後、彼女は楽しく仕事をしています)。
日本の科学文化の振興に役立ちました。
これは手並みで合ってるよね?
私は人に何かしてもらうのが上手です。手並みでも、手並みじゃなくても。
で、草刈り
刈払機が直ったので、「明日は草を刈る」心に決めたのに。
その「明日」、寝坊しました。刈払機の音で起きました。
(頑張ってる人がいるなー)
だらだらと起き出して、犬を触ったり、お茶を飲んだり。の間にも、エンジン音は続きます。それが、
(やけに近いな?)
サンダル履いてぺたぺた見に行くと、
うわぁ。
私の斜面がきれいに刈られていました。
その人はちょっと先の駐車場にいて、鮮やかな手並みで草を刈っています。
ここから駐車場までの道沿いの、ざっと400㎡。が、きれいに刈り払われています。
うわぁ。
私、ぺたぺた走ります。
「あの、あの、私刈ろうと思ってたんだけど」
その人、刈払機のエンジンを止めて、
「もう止めるよ。暑くなってきたから」
そう、暑くなったら外仕事はできません。できるけどしちゃだめ。暑くなってから始めるとか、全然だめ。
朝飯前に刈る。
が正しい草の刈り方です。都会なら通報されますが。
里山のコモンセンス
大雨で草が倒れました。
イネ科の草、丈が伸びて、穂がついて、頭が重くなっていました。
そこに大雨が降って、
これでは通行に支障。
なので、刈ろうと思ってました。晴れるのを待って。
そして、寝坊したわけです。
「いや、俺が通るのに邪魔だったから」
にっこりと汗を拭うその人、私の大事なお隣さんです。
〇〇町にはそう、こういう人が住んでいます。
結論
自分で直すつもりの刈払機、直してもらいました。
自分で刈るつもりの斜面、刈ってもらいました。
私、人に何かしてもらうのが上手です。
でもこれ、手並みじゃないよね?
なんかもっと、かっこいいこと書くつもりだったのに。
まあ、いいか。
私は〇〇町が好き。