冬の庭仕事(その2)
よく晴れた冬の日、眩しい陽光の中、天に向かって立つ管理機。
よい写真だと思います。
これを引き上げるの、私の力じゃ無理でした。
ところで、私は車を持っています。テリオスキッド。
で引っぱればいいよね?
さっそく取説を開きます。牽引フックどこ?
いや、これ判りません。
左(標準車)のは判るけど、右(エアロ仕様車)が判りません。
うん、困ったな。
そこで、私は熱いお茶を淹れました。
テラスの椅子に座ってアップルパイをいただきます。
近所のパン屋さんのアップルパイ、すごくおいしいんです。たまにしか買えないんです。それが、この日は、偶々焼きあがったところに行き合って、切り分ける前の丸ごとのが買えました。
を一切れいただきます。
うん、おいしい。
よく晴れた冬の日、テラスの陽だまりで熱いお茶を飲みながらアップルパイをいただくのは、ちょっと良い人生の過ごし方です。
さて、誰か来ないかな?
ここはまあ、人通りのある場所じゃないけど、こういうとき、たいてい誰か来るんです。
私が困っているとき、誰か、
ほら、来た。
廃屋の片付けの人が来ましたよ。
この人、時々来ます。時々しか来ないので、片付けなかなか進みません。
私の家の隣にある廃屋、中にこの人の荷物が詰まっています。
随分前に明け渡しの約束をして、とっくに明け渡してもらっている筈なのに、まだ片付かなくて明け渡してもらえないのは困ったものです。
でも、お会いできて嬉しい。
なるほどエアロ仕様車、バンパーに窓があるのですね。それを開けてロープを通すのですね。私に判るはずないですね。
ロープを自在に扱う人、かっこいいです。
救出。
アップルパイの残りは廃屋の片付けの人にお持ちいただきました。
奥様と召し上がって。
冬の日は短かく、たちまち暮れてしまいます。
その短い日中を大事に使えた日は、幸せな気分。
さて、もう一杯お茶をいただきましょう。
うふふ、今度はオレンジケーキで。