帰京

9月から測量分筆登記の手続きに入りましたが、実測はこれからです。

工務店と打ち合わせをしましたが、見積はまだ届きません。

けっこうのんびり。

測量事務所にも、工務店にも、無理な仕事をお願いしているので、矢の催促とかはできません。

まあ、じっくりやっていただきましょう。農地転用には時間がかかります。

それに、私の都合もあります。

 

東京の義母の具合が良くありません。

私にできることは限られますが、山で柴刈りをしている場合じゃないので、スーツケースに荷物を詰めました。

今日、帰京します。半年ぶりの東京です。

 

少し妙な気分です。

こっちに来て半年、一度も東京に帰る機会をつくりませんでした。

どうしてかと考えています。

毎朝、犬を連れてその辺を歩きながら、すごく気持ちのいい風に吹かれながら、ここは自分の場所じゃないと感じています。

役所とホームセンターには詳しくなったけど、美術館とかプラネタリウムとか、この町に住んだら行ってみたいと考えていたところ、行っていません。

この町で、私はあまり普通の生活をしていないみたいです。

近くに素敵な美術館があります。できたばかりの頃、わざわざ東京から見に行きました。とても素敵な美術館です。毎日近くを通るんですけどね。

 

私の山も、「日が暮れるまではいられる場所」です。

棘にまみれた服を脱いでシャワーを浴びるには、借りた家に帰らなくてはいけません。

刈払機とかレーキとか、運ぶのがめんどうなものは雑貨屋さんの物置に置かせてもらっています。いつでも自由に使える物置とか、ありがたくて、これはちょっと「自分の場所」っぽい感じ。

って、人様の物置でした。すみません。

 

私の山にはまだ家がなく、借りた家はダンボールを積んだままの仮住まいで、いつでも帰れる東京の家には帰っていない。

私の場所って、どこなんでしょう?

もしかて、そういうの、なくてもけっこう平気かも?

なんて感じてしまって、少し妙な気分です。

 

 

久しぶりに電車に乗るので、本を4冊持ちました。

若い頃、私はたくさんの本を読んだのですが、地方をあちこち回る仕事をしていて、移動時間がたっぷりあったからです。モバイルネットワークとかなかった時代です。

その中で、いつか読み返したいと思うもの、何冊か手元に置いていますが、ダンボールに詰めたままでした。

を引っ張り出して、スーツケースに入れました。

 犬はとっとと自分でバッグに入ります。 

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では、行ってきます。