冬になったら行ってみたいと思っていた場所
冬になったら、行ってみたいと思っていた場所があります。
3月、車を買って最初に行った場所、
この水車の、冬の様子が見たいです。
そのためには、冬の山道を走らなくてはいけません。
コーナーを曲がる度に、雪が積もっていたり、凍っていたり、融けかけていたりする山道。
できますか?
これは団地の入口の私道です。交差点と勾配がセットになっていますが、
先日、凍り始めたこの坂を、上りきれなかった私の車です。
その日は昼過ぎから雪が降りだして、退勤時には吹雪。
新雪だし、凍結前には帰れると踏んだのですが。
市街地は渋滞。思いがけず時間がかかり、橋を渡ったところで視界が霞んできました。
ワイパーがガリガリ。
これはもしかして凍結ですか?
日没から間がないのに、既に気温は氷点下。というか、日中の最高気温が氷点下でした。
急いでデフロスタをかけるけど、コーナーを2つ3つ、凍結ガラスで突破するはめに。
これ、怖いですね。
でも、なんとか団地に帰り着きました。
そこで、この坂。
上る途中で動かなくなった車の、ブレーキを踏んで、2速に切り替えて、ブレーキを離したら、
動きました。後ろに。
そのままずるずる後退して、公道に下りてから空地に退避して、迂回路を探そうとタブレットを開いたら、
姪からlineがきてました。
「大丈夫?帰れる?迎えに行く?」
1時間前の着信。
姪は私の職場に向かっていました。
なーんだ。無理に帰ろうとかせずに、職場でぬくぬくお茶を飲んでいればよかったんですね。
lineのチェックを怠った叔母のために、渋滞の中、吹雪の中、2時間も無駄に走った姪は、雪に埋まりかけた叔母の車を探し出し、迂回路に誘導し、無事に連れ帰ってくれました。
まさかこの程度の坂を上りきれないとか、想定外に脆弱な車です。
が、もちろん、私の運転が悪いんです。
ちょっと練習したら、ちゃんと上れるようになりました。
いつものように、ハンドルを切りながらゆっくり上る、じゃなくて。
凍った坂は、あらかじめ充分にハンドルを切って、進行方向に車体を向けて、勢いをつけて上るんです。
それで上れます。
こういうことは経験です。
できないことができるようになる、には積み重ねが必要です。
昨日できなかったことができるようになる。
子どもがそうして育っていくのを、見ているのは嬉しかった。
私は今、この齢で、昨日できなかったことができるようになる日常を過ごしています。
これ、誰かに感謝したい気持ちです。
誰に?
誰かに。
さて、水車。
素敵でしょう?