ええ、成り行きです
今日は種蒔きの様子を書くつもりでした。でも、その前に、書くことがありました。
話は4週間前に遡ります。
廃屋の片付けに来ているご夫婦に、花の作り方を教わりました。
もう一つ、教えてもらったのは販路です。これ、単純です。
「市場に持っていけばいい」そうです。
お出入り業者の審査とか、難しいことはなく、「持っていけばいい」そうです。
「いっぺん行って、花卉センターの人に相談するといいよ。いろいろ教えてくれるから」
ということで、
行きました。卸売市場。
広いです。そして、誰もいません。
入っちゃっていいのかな?
入ります。
卸売市場、遠いんです。苦労して辿り着いたんです。誰かに会わずには帰れません。
ちょっとうろうろして、やっと人のいる部屋をみつけました。
「こんにちは」
カウンターの女性に声をかけます。
「素人ですが、畑を作ることになりました。ヒマワリを作ろうと思います。相談にのっていただけますか?」
「お待ちください。担当の者を呼びます」
テーブルに案内されました。少しして、作業着の男性が出てみえました。そして、
「もしかして〇〇町の方ですか?」
いえ、まだ私名乗ってません。
「畑って、坂の途中の、あの見晴らしのいいところですか?」
はい。でも、まだ名乗ってませんよ。
すごい、偶然です。
センターの方、ご近所の方でした。測量の立会をお願いした家の方でした。そして、親切な方。
いろいろ教えていただきました。
花を切るのは朝か夕方、咲きかけの、頃合いのものを収穫します。
切って、水揚げして、箱に詰め、その日のうちに市場に運びます。市場は夜まで開いています。
翌朝セリにかけ、売れた分の代金を振り込んでもらいます。
というシステム。
大変なのは収穫と搬入。これ、オフィスの仕事が終わってからの作業になります。
花の売値は1本30円から60円くらい。
700粒の種、発芽率85%として600本、を売って1.8万円から3.6万円。では収益はありません。種、マルチ、ネット、箱、にコストが掛かります。そして手間賃はゼロ計上。
採算が取れるようにするには、スケールメリットが必要です。生産量を10倍にすれば、何とか。でも、これはすぐにはできません。オフィスの仕事がありますから。
でも、やってみようと思いました。
センターの方、現地指導に来てくださるそうです。なにしろご近所ですからね。
やってみようと思います。
力を貸してくださる方が、偶然に、立て続けに。
こういうカードが揃ったら、やるしかないでしょ?