グラウンドカバー通信(6月号)

イネ科の①

5月に完成した緑化斜面、 

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の、現在。

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想定外です。

この草、常緑と思ってました。根拠は、えー、ありません。

でも、法面に植えたんだから常緑でしょ?冬の間も緑だったし。

それが、気温の上昇と共にぐんぐん育って。

花をつけて、種をつけて、

枯れました。

 

素性の判らない草です。

スズメノカタビラに似てるけど、うんと細くて。

ウシノケグサかと思ったけど、なんか違って。

スズメでもウシでもなく、スティパかな?と思う今日この頃。

 

スティパは常緑多年草です。ただし、株元が蒸れると枯れるって。

なるほど、すごく蒸れそう。

ちょっとぎゅうぎゅに詰めすぎました。こんなに育つと思わなかったからね。

 

風を通すために少し刈ってみます。

で、この後どうなるかは判りません。

 

 

イネ科の②

こっちのイネ科もちょっと刈りました。

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これは、えーと、牧草の収穫方法を参考に。

オーチャードグラスとか、穂がついたら刈るといいそうです。

穂の重みで草が倒れる前にちょっと刈って、伸びたところでまた刈る。と2回収穫できます。

私は牧草の収穫をしたいわけじゃないけど、ちょっと刈るのは好き。

 

植物には茎の先端で成長するものと、根元で成長するものがあります。

この辺に生えてる草のうち、

 やたら大きくなるの(アレチノギク・アカザ・ギシギシ・ヤマゴボウ

 そのうえ痛いの(アザミ・オニノゲシ

 そしてくっつくの(センダングサ

は、みんな先端成長派。

対するに、イネ科は根元成長派です。

なので、この辺を刈払機でがーっと、てきとうな高さで刈ります。

先端成長派には痛い攻撃だけど、イネ科は平気。

国立競技場の芝(イネ科)は年間75回ほど刈るそうです。それだけ刈っても平気。というか、刈った方がよく育つって。

 

 

秋蒔きの

クロタネソウが咲きました。種がつきました。おもしろい形の種。

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ヤグルマギクも次々と。 

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クロタネソウとヤグルマギク、去年の秋に蒔きました。

他にも何種類か蒔いたけど、みつかったのはこれだけ。

雨に流され、風に飛ばされ、ハコベに覆い被さられ、

幾多の試練を超えて咲きました。

会えて嬉しいよ。

 

春蒔きの

ゴールデンウイークにハナビシソウを蒔きました。

蒔いた直後に道路冠水・店舗浸水レベルの雨が降り、

いっしょに蒔いた115番地の発芽率は0%です。

ここは、でも、少し残りました。

本日蕾を発見。 

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万の種を蒔いても、発芽するのは数%。

でも、その中の数本が育てば、万の数の種ができます。

 

母の庭に咲いていたハナビシソウ、みごとな大株で、一抱えもありました。

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掘り上げた根は直根で、つまり、元の種は1粒です。

ピリオドくらいの小さな種。

 

この宇宙で、常に増大し続けるエントロピーを、唯一減少させるのが生命だ。

昔読んだ本にありました。

ことを思い出しました。

 

そんな、6月の庭です。