描いた未来?
一期一会
春でした。
山あいの渓流沿いを走っていたときです。
フロントガラスの視界を、それが過りました。
右上方から現れて、左前方へ。
ガードレールのポールに舞い降りました。
上体をすっと起こした止まり姿勢。
ニッカボッカ穿いたみたいな脚。
猛禽です。
やけにふわふわの白い羽毛を着ていて、幼鳥だと思いました。
猛禽を見るのは珍しいのですが、そんな低い位置を飛ぶのを見るのは、ほんと珍しいです。
飛行訓練中の幼鳥だと思いました。
にしてはいかつい顔で、
猛禽です。
そこがブラインドコーナーじゃなかったら、車停めてじっくり見たかった。
もちろん、安全な場所に車を置いてスマホつかんで駆け戻った時、それは去っていました。
ドライブレコーダーというのが、なんとも手軽に付けられるのですね。
高速で移動しながら目に映った光景を記録する、
今ではあたりまえのことですが。
これを見てください。
今見るとこのCMも古いですね。
カメラ付きケータイが出たのがこの年。動画撮ってネットにupするなんて機能はさらさらない。
けど、ここに登場するヒーローたち、
スーパージェッター、ウルトラセブン、サンダーバード、サイボーグ009、
1960年代後半のブラウン管のヒーローたち、
筒井康隆とか円谷プロとかジェリー・アンダーソンとか石ノ森章太郎とか設定の未来(当時)のテクノロジーがかっこいい(当時)のでした。
子どもの頃、ブラウン管の前でヒーローたちの活躍にわくわくしていた世代は、2000年のこのCMを見て、
「なるほど、未来がきた」と思ったのでした。
今見るとこのCMも古いですね。
高速で移動しながら目にしたものを記録する、
今ではあたりまえのことですが、
ブラウン管の時代なら、サイボーグが持つ能力です。
その能力、私は6,600円で入手しました。
さて、これで、いつ目の前に猛禽が舞い降りてもOK。
いえ、もちろん、交通安全のために買いました。
直線ブレーキ※1、車線跨ぎ曲がり※2、逆走※3とかに遭った時のための御守です。
この御守があればそういうものに遭わない、かというとそうではなく、でも、遭った時に役立ちます。
あと、私がそういうことしないための御守、というか、なまはげ※4。
※1 片側2車線のバイパス直線部分、そこそこの交通量、
60km/hで安定走行中。
に、前のタクシーが突然右ウインカーを出して止まること。
そして対向車線を横断してラーメン屋に入って行くこと。
※2 市街地の交差点、左折専用レーンで信号待ち、
青に変わって進もうとしたところで、
※3 片側2車線ずつで間に広い緑地帯とかあるとまちがえることありますね。
奇妙な意匠の交差点、怖いです。
※4 悪事を諫め、災いを払う来訪神。
私、考えたんです。
これからはあまりしょっちゅう車を壊さないようにしよう。
ちょっと何台も壊しすぎました。
で、
取説を読みました。
オイルレベルゲージ見るやり方練習しました。
三角停止板とLED非常信号灯買いました。
あと、スマホの車載ホルダー付けました。えと、カーナビ用。
方向音痴の私が迷子にならずにどこかに行けるとか、
子どもの頃に予想?
してませんでした。
以前持ってたワンセグナビより、スマホの無料アプリが優秀です。
Googleマップナビより、Yahoo!カーナビの方が使いいいです。
「この先左折専用レーンがあります」とか喋ってくれるので、車線跨ぎ曲がりのVitzの人にも使ってほしい。
さて休日、
そろそろ終わる秋。
山あいの渓流沿いを走りました。
いつか猛禽を見た道。から先の、行ったことない場所へ。
だいじょうぶ、迷子にはなりません。
いつか行ってみたいと思っていた場所です。