秋は夕暮れ
仕事は5時に終わります。
通勤時間は5分です。
以前8分と書いたけど、近道をみつけちゃったので。
この道、
対向車が来たら全力でバックします。
まあ、めったに来ません。
で、5時ちょっと過ぎに帰宅したら、
タイトスカートを作業ズボンに、パンプスを長靴に履き替えて、
草刈り。
この季節、外で過ごすのが気持ちいいです。
ハイキングとか、紅葉狩りとか、キノコ狩りとか、
草刈りとか。
ただし、時間は僅かしかありません。
傾いていく日を眺めながら、刈払機のタンクに燃料を入れ、スターターを引く。
穏やかな風を額に受けながら、ゆるい勾配の敷地を、あっちの端からこっちの端まで。
一往復。二往復。
やがてブレードの先が薄闇に落ち、
そして顔を上げると、眼下に街の灯が瞬いているのです。
秋は夕暮れ。
夕日のさして山の端いと近うなりたるに、
烏の寝どころへ行くとて、
三つ四つ、二つ三つなど、飛びいそぐさへあはれなり。
なんて、枕草子な日々を過ごしていました。
先週まで。
今日帰宅したら暗くなっていました。
この頃はそう、いきなり日が短くなりました。
これからますます短くなります。
大丈夫、草刈りは終わりました。
えーと、
大方は終わりました。
大変よくがんばりました。