雑記

ちょっと近づいては後ずさり、

ふいに駆け寄り、

ためらうように側にいて、

ふと離れていく。 

そんな、恋愛ゲームみたいな感じで、冬がそこにいます。

 

ハクチョウ

f:id:aldertree:20201127212153j:plain

渡りの途中というより、短い引っ越しでしょうか。

ちょっと前から、近くの川にハクチョウが来ていることは聞いていました。

それが、先日、

f:id:aldertree:20201127212226j:plain
河川道の掘削工事が始まって、困ってるだろうと思っていました。

川に沿って飛んでいます。

上流に向かったようです。

 

これは判りやすい。

f:id:aldertree:20201127212308j:plain

 

これも判りますけど。

f:id:aldertree:20201127212550j:plain

 

こういうのはちょっと。

f:id:aldertree:20201127212645j:plain

うっかりキーボードに落としたら、挟まってしまうぺらぺらさ。

こんなんが育って、大きな花を咲かせるとか。

 

f:id:aldertree:20201127212818j:plain

ヤマユリ

まあ、種を蒔いても咲くのは5年後です。

 

ヤマユリはふつう、球根で育てます。

f:id:aldertree:20201127212851j:plain

ちょっと変わった球根で、下と上に根があります。

下の根が体を支え、上の根が養分を吸収する分業体制。

この吸収根に小さな球根がつきます。

でも、ちゃんと種もできるのです。

まあ、種を蒔いても咲くのは5年後です。

が、

せっかくの種ですし。

f:id:aldertree:20201127213022j:plain

ここにあっても、石畳に散って掃除されちゃうし。

いただいていきますね、私。

本当はいけないのかもしれないけど。

ここ、美術館の庭ですから。

勝手にむしるのは違法かもだけど。

 

ぷちん。

 

いただきました。

私の山に蒔きます。

5年後には絶対忘れてると思うけど。

 

 

散歩

太陽は美しいと思います。

特に朝日。

f:id:aldertree:20201127213238j:plain

というのは、最近夕日を見ないからですが。

最近の日の出は6時半。日の入りは16時半。

こんなにもさっさと日が沈んでしまうので、朝日を見るしかないのです。

 

朝日を見ると、ちょっと庭に出てみたくなります。

パジャマの上にもこもこを着て、ちょっと出てみます。

扉を開けた隙に犬が飛び出します。

仕方がないので付き合ってその辺を歩きます。

好きでやってるわけではないです。

 

イチョウ、コナラ、トンビ

街から家に行く道に姿の良い木が見えます。

f:id:aldertree:20201119081625j:plain

この正面の木。

見えるのはほんのちょっとの間です。カーブとカーブの間の短い直線。

なので、最近まで気づかなかったのですが、

 

これ、私のイチョウです。

 

ご存じない方もいるかと思うので書きますが、

私は方向音痴です。

方向というか、空間認知一般がだめ。

なので、今更気づいて喜んでいますが、

まともな感覚の持ち主なら、いっぺんこの道を通って私の家に来たら、

2度めにはきっと気づくことです。

 

私のイチョウ

f:id:aldertree:20201119081736j:plain
 

ところで、上の2枚の写真はちょっと前に撮ったものです。

最近のはこれ。

f:id:aldertree:20201119081823j:plain

なんか変でしょ?

イチョウの足元が赤いの。

 

f:id:aldertree:20201119081849j:plain

イチョウの足元が赤いの。

 

赤いのはコナラ。

イチョウは崖の上にいます。コナラは崖の途中にいます。

それで、コナラのてっぺんがイチョウの下枝と同じ高さで、

それで、イチョウの一部に見えてしまうのです。

それで、私、今までこの木をあまり見ていなかったけど、

f:id:aldertree:20201119082028j:plain

コナラも一人前の木です。

なんか、今まで、ごめん。

 

 

ところで、トンビって日向ぼっこをするのですか?

地面の上で?翼を広げて?

 

なぜいきなりトンビの話になるかというと、

f:id:aldertree:20201119082126j:plain

今日ここでトンビを見たのです。

 

ここは3枚目の写真の左端の場所。

崖のコナラに申し訳ないことをしたので、他にも失礼をしている木がいないか、確認に来ました。

3枚めの写真の左端の赤いの、ケヤキでまちがいないよね?

とかいろいろ。

 

そしたら、トンビがいたのです。

体はカラスよりちょっと大きいくらいですが、翼開長は150センチもある鳥です。

それが、地面の陽だまりにぺったり翼を広げていたのです。

ねえ、鳥がそんな格好をしているの、見たことある?

 

もちろん、トンビはすぐに飛び去りました。

あっという間に上昇気流を捕まえて、舞い上がっていきました。

でも、たぶんこの場所が好きなのだと思う。

陽だまりがあるし、上昇気流があるし。

それに、すごくぺったりと、気持ちよさそうでしたもの。

 

以上、

落葉のイチョウ、紅葉のコナラ、休息するトンビ、のお話でした。

そろそろ秋もお終いです。

 

落葉

闇の底がほの白い、そんな光景です。

f:id:aldertree:20201116210712j:plain

6時26分。

太陽はまだ山の向こうにあります。

 

この白さは空から降りてきたものではありません。

よく晴れた風のない夜、放射冷却で熱を失った地面に、空気中の水蒸気が触れて昇華しました。

 

初霜。

 

やがて太陽が顔を出すと、 

f:id:aldertree:20201116210812j:plain

 

僅かの間に霜は消えます。

f:id:aldertree:20201116210836j:plain

こうして始まった一日はとても明るい。

 

霜が降るのは、よく晴れた、風のない日です。

風もないのに、

 

私は長いこと、この落葉を眺めていました。

長いこと、この落葉は続いていたのです。

 

イチョウは自ら葉を落としていました。

イチョウがそんな木だとは知りませんでした。

この家に住んで2年あまり、毎日見ていた木ですのに。

 

なにかとても、大事なものを見た気がしました。

 

 

花壇通信(秋号)

その人は軽トールワゴンを降り立つと、ニトリルグローブをはめ、幾つもの箱と鉢と袋を下ろし、言いました。

「始めましょう」

そして、1時間かそこらで私の庭をこんなふうにしてしまいました。

f:id:aldertree:20201109083800j:plain

Kさん、美術館で一緒に働いている人です。

エキスパートな園芸家です。

 

ことの始まりは5月。

職場の控室、休憩時間。3人でお茶を飲んでいたときのこと。

Wさんが言いました。

「ソーメンカボチャ食べたい」

ソーメンカボチャ?何それおいしいの?

おいしいそうです。でも、その辺には売ってないそうです。

するとKさんが言いました。

「苗買って植えたらいいです。カボチャは勝手に育ちます」

苗は売っているそうです。でも、

Wさん「植える場所がない」

 

ということで、

数日後、

f:id:aldertree:20201109083946j:plain

二人ここに来て、ソーメンカボチャを植えていきました。

 

その後、ソーメンカボチャはすくすく育ち、

f:id:aldertree:20201109084016j:plain

なにやら不思議な食べ物になりました。

f:id:aldertree:20201109084038j:plain

は、いいとして。

 

Kさんが私に文句を言うのです。

「庭をこんなにしておくのはよくない」

f:id:aldertree:20201128203554j:plain

 

そう、この人、エキスパートな園芸家なのでした。

私の2本のリンゴの木も、

「こんなにしておいてはだめです」叱られました。

枝を誘引しなくちゃいけなくて、堆肥を入れなくちゃいけないそうです。

そして、

「庭に花を植えましょう」

力強くご提案。

私は即座に答えました。

「嫌です」

 

これまでいろいろやってきたのです。

f:id:aldertree:20201109084320j:plain

f:id:aldertree:20201109084344j:plain

f:id:aldertree:20201109084406j:plain

f:id:aldertree:20201109084434j:plain

f:id:aldertree:20201109084502j:plain

f:id:aldertree:20201109084528j:plain

f:id:aldertree:20201109084603j:plain

f:id:aldertree:20201109084637j:plain

f:id:aldertree:20201109084706j:plain

 

その結果がこれなんです。

f:id:aldertree:20201128203554j:plain

 

全部が無駄だったとは言いません。

この日もダッチアイリスが咲いています。10本ほど。

植えたのは100球です。咲いたのが10球。

そして、スズランとスノードロップクリスマスローズとチューリップとシャクヤクムスカリは消えました。

なので私、花はもういいや、って思うの。

 

という話をしてるのに、

Kさん「この辺にジキタリスを植えましょう」

Wさん「ローズマリーはここね」

って、おい。

私だって頑張ったんです。その結果がこれなんです。

という話をしてるんです。もしもし?

するとKさんが言いました。

「それはやり方が悪かったんです」

きっぱり。

 

ああ、そうですか。では、やり給え。好きなようにして、どうぞ。

 

ということが5月にあって、

それから随分経つので、油断してたんですけどね。

Kさん、先日見えました。

ジキタリスとクリーピングタイムとエリゲロンとシレネナッキーホワイトとホタルブクロとキキョウと三尺バーベナリナリアスイセンミヤコワスレを植えて行きました。

f:id:aldertree:20201109085034j:plain

私これ、すごい楽しみにしています。

キジ(雌)の生きる姿勢にびっくりしたこと

キジ(雌)は足元から飛び立ちます。

突然。

キジ(雌)は藪の中にいて、人が近づいてもすぐには逃げず、

ぎりぎり、あと一歩、

というところで、突然飛び立ちます。

 

びっくりします。

 

私、何度もびっくりさせられました。

なぜ何度もそんな目に遭うかというと、藪の中のキジ(雌)は見えないからです。

f:id:aldertree:20201102090622j:plain

藪の中のキジ(雌)、下生えと見分けがつきません。

下生えが突然飛んだら、ねえ、びっくりするでしょ?

 

高くは飛びません。長くも飛びません。

藪の中をちょっと飛んで、姿をくらまします。

するともう、どこにいるのか見えません。

 

キジ(雌)とキジ(雄)は生きる姿勢が違います。

f:id:aldertree:20201102091941j:plain

https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/9/93/Phasianus_versicolor_Couple.JPG/1024px-Phasianus_versicolor_Couple.JPG

キジ(雄)は目立つ生き物です。

鮮やかな体色、長い尾、よく響く大きな声、

で雌を呼び、繁殖の機会を得ることが、キジ(雄)の重要課題。

大切なのは機会を得ることで、その後のあれこれは知ったこっちゃないようです。

身重の雌を守るとか、卵を温めるとか、巣に餌を運ぶとか、はしません。

ひとつの出会いを過ごしたら、次なる出会いを求めるのがキジ(雄)。

里山では、春から夏にかけ、長いことキジ(雄)の声が響きます。

 

で、キジ(雌)。

一番上の写真は5月に撮りました。

そのとき、私は林の縁の草を刈っていました。

家の側に林があります。その林の、中ではなく縁の草を、刈払機でぶーん。

刈っていたら、突然、

ばさ、ばさ、ばさ、

キジ(雌)が飛んだのです。林の中、刈払い機のブレードの先、30センチくらいのところから。

えっ?

短く飛んで、林の奥に消えました。

なんで?

私は慌てて機械のスイッチを切りました。

キジ(雌)、なんでこんなところにいたの?

刈払機が近づいて来るのは分かっていた筈です。

20分も前から振り回していたのです。

それなのに、

なんで、さっさと逃げないの?

キジ(雌)、怖い生き物だと思いました。

 

でも、それだけじゃなかったんです。

もっとびっくりすることがありました。

写真があるでしょ?

なんとキジ(雌)、戻ってきたのです。

いったん林の奥に逃げながら、のこのこ戻ってきました。

その時写真を撮りました。

大丈夫か?このキジ(雌)?

呆れながら、ね。

 

この林、

f:id:aldertree:20201102092637j:plain

すぐ側に家がありますが、住人が林に踏み込むことは滅多になくて、

他人の家のこんな近くをうろつく人も、まあいません。

犬は周りを走りますが、林には入りません。

うっかり入ったら出てこれない、ことを学習したからです。

なのでこの場所、キジ(雌)には居心地がいいと思う。

でも、ついさっき、刈払機でぶーんとやっちゃいましたからね。

そしたら、すごく怖くないですか?

そこに戻ってくるとか、命懸け過ぎません?

  

ということがありました。5月の話です。

5月の話を、なぜ今書いているかと言うと、

 

先日、ここからキジが飛び立ちました。

3羽、4羽、5羽、

短く飛んで、林の奥に消えました。

性別は判りません。

下生えと同じ色をしていましたが、幼鳥はみんなそうなのです。

写真はありません。

突然なので撮れませんでした。

 

秋は夕暮れ

仕事は5時に終わります。

通勤時間は5分です。

以前8分と書いたけど、近道をみつけちゃったので。

この道、

f:id:aldertree:20201021203141j:plain

対向車が来たら全力でバックします。

まあ、めったに来ません。

 

で、5時ちょっと過ぎに帰宅したら、

タイトスカートを作業ズボンに、パンプスを長靴に履き替えて、

草刈り

 

この季節、外で過ごすのが気持ちいいです。

ハイキングとか、紅葉狩りとか、キノコ狩りとか、

草刈りとか。

ただし、時間は僅かしかありません。

 

傾いていく日を眺めながら、刈払機のタンクに燃料を入れ、スターターを引く。

穏やかな風を額に受けながら、ゆるい勾配の敷地を、あっちの端からこっちの端まで。

一往復。二往復。

やがてブレードの先が薄闇に落ち、

そして顔を上げると、眼下に街の灯が瞬いているのです。

 

f:id:aldertree:20201021203338j:plain

 

秋は夕暮れ。

夕日のさして山の端いと近うなりたるに、

烏の寝どころへ行くとて、

三つ四つ、二つ三つなど、飛びいそぐさへあはれなり。

 

なんて、枕草子な日々を過ごしていました。

先週まで。

 

今日帰宅したら暗くなっていました。

この頃はそう、いきなり日が短くなりました。

これからますます短くなります。

 

大丈夫、草刈りは終わりました。

えーと、

大方は終わりました。

f:id:aldertree:20201021204609j:plain

大変よくがんばりました。

草刈りの秋

休日の朝、寝坊せずに起きました。

薄曇り。微風。

こんな1日は大事です。

早起きのパン屋さんでパイを買って、

刈払機を車に載せて、

畑に。

f:id:aldertree:20200925211223j:plain

着いたら、ごはん。

f:id:aldertree:20200925211255j:plain

を食べます。草刈りの前にね。

 

草を刈ります。秋ですから。

 

クズとかアレチウリとか、1日に何十センチも伸びるので、

ちょっと放っておいたらすごいことになりました。

でも、私、負けませんから。

 

・・・

 

本当のことを書きます。

ちょっと負けそうになりました。

なかなか秋にならなくて、

なかなか畑に出られなくて、

そのうちアレチウリ咲き出すし。

なんか、もうムリ。

とか、ちょっと思いました。

クズも隠れて咲いてるし。

来る年も、来る年も、これ繰り返すの?

は、ヤだな。

とか、ちょっと。

 

でも、やってみれば何とかなるもんです。

暑くなく、雨も降らず、昼間の仕事がない日が数日、

あれば何とか。

 

それに、来る年も、来る年も、ってこともないの。

生える草が変わってきました。

以前オオブタクサが群れていた場所にアヤメが生えて、

アレチノギクの場所にはハギが、

なんてこと、予定にはなかったです。嬉しい。

 

そして、私も。

以前はちょっと刈払機使ったら、肩こりとか筋肉痛とか上腕骨外側上顆炎とか出たのに、最近はそういうのなくて。

齢とってポンコツ化の進んだ体が、なんか、以前より使えるようになるとか、

予定外です。嬉しい。