それは素敵な才能

「医者にあと10年って言われたの」

その人は言うのです。

「それから5年が経ったから」

ストーブに薪をくべながら。

 

人生を楽しむ才能を持つ人です。

と、感じたことを伝えた時のレスポンス。

「だから、あと5年」 

f:id:aldertree:20191212180952j:plain

 

「楽しいねー」その人。

「楽しいねー」私。

2人で1本ワインを空けました。

酔っ払いです。

 

「フクロウ来るかなー?」

「来るかなー?」

「来るといいねー」

「いいねー」

 

酔っ払いの傍らで薪を割る人がいます。

「この人ぜんぜん飲めないの。つまんないの」

仲の良いご夫婦です。

 

冬の日はたちまち暮れて。

f:id:aldertree:20191212181445j:plain

「きれいだねー」

「楽しいねー」

 

後片付けはしっかりします。

火の始末。雨じまい。

酔っぱらっても、ちゃんとね。

「また来るよ。お酒持ってくるよ」

私、普段は飲みません。

が、実は飲めます。けっこう飲めます。

ということがばれてしまって。

「また来るよ」

 

巣箱の設置にはあと1日。

と、ワインがあと1本。

でしょうか?

 

 

途中経過

以前西のケヤキと呼んでいた木、

aldertree.hatenablog.com

よく見たらケヤキじゃなかったです。

まあ、いいです。これに決めました。

f:id:aldertree:20191211195900j:plain

フクロウの巣箱を設置します。

 

1人じゃ無理で、1日じゃ無理でした。

冬の日は短かくて。

 

 f:id:aldertree:20191211195950j:plain

 

 

ということで、

f:id:aldertree:20191211200336j:plain

ジンギスカン

冬の庭仕事(その2)

よく晴れた冬の日、眩しい陽光の中、天に向かって立つ管理機。

f:id:aldertree:20191205200648j:plain

よい写真だと思います。

 

これを引き上げるの、私の力じゃ無理でした。

ところで、私は車を持っています。テリオスキッド

で引っぱればいいよね?

さっそく取説を開きます。牽引フックどこ?

f:id:aldertree:20191205200812j:plain

いや、これ判りません。

左(標準車)のは判るけど、右(エアロ仕様車)が判りません。

f:id:aldertree:20191206173544j:plain

うん、困ったな。

 

そこで、私は熱いお茶を淹れました。

テラスの椅子に座ってアップルパイをいただきます。

近所のパン屋さんのアップルパイ、すごくおいしいんです。たまにしか買えないんです。それが、この日は、偶々焼きあがったところに行き合って、切り分ける前の丸ごとのが買えました。

を一切れいただきます。

うん、おいしい。

 

よく晴れた冬の日、テラスの陽だまりで熱いお茶を飲みながらアップルパイをいただくのは、ちょっと良い人生の過ごし方です。

さて、誰か来ないかな?

 

ここはまあ、人通りのある場所じゃないけど、こういうとき、たいてい誰か来るんです。

私が困っているとき、誰か、

 

ほら、来た。

廃屋の片付けの人が来ましたよ。

 

この人、時々来ます。時々しか来ないので、片付けなかなか進みません。

私の家の隣にある廃屋、中にこの人に荷物が詰まっています。

随分前に明け渡しの約束をして、とっくに明け渡してもらっている筈なのに、まだ片付かなくて明け渡してもらえないのは困ったものです。

でも、お会いできて嬉しい。

 

f:id:aldertree:20191205201224j:plain

なるほどエアロ仕様車、バンパーに窓があるのですね。それを開けてロープを通すのですね。私に判るはずないですね。

 

f:id:aldertree:20191205201318j:plain

ロープを自在に扱う人、かっこいいです。

 

f:id:aldertree:20191205201426j:plain

救出。

 

アップルパイの残りは廃屋の片付けの人にお持ちいただきました。

奥様と召し上がって。

 

冬の日は短かく、たちまち暮れてしまいます。

その短い日中を大事に使えた日は、幸せな気分。

さて、もう一杯お茶をいただきましょう。

うふふ、今度はオレンジケーキで。

冬の庭仕事(その1)

窓の外は枯野。

f:id:aldertree:20191204073627j:plain

悪くない、と思うのです。私は。

 

「ここに庭があればいいのに」

先日遊びに来た人に言われました。

えと、庭ですが?

「花を植えたらいいのに」

ああ、その件?

それは、あの、あれです。

世の中には願っても手に入らないものがあるのです。

 

去年の秋、ここに苗を植えました。いっぱい。 

f:id:aldertree:20191204073737j:plain

 

今年の春にも、あれこれ。 

f:id:aldertree:20191204073811j:plain

クリスマスローズとか、スイセンとか、イチゴとか、ビオラとか、リュウノヒゲとか、ハツユキカズラとか、

のうちの何かが育っていたら、私の努力も報われたでしょう。

私が手に入れたのはカヤの原です。 

f:id:aldertree:20191204073845j:plain

カヤの原、悪くないです。

負け惜しみじゃないですよ?

 

この凶悪な蔓の群に較べたら、

f:id:aldertree:20191204073920j:plain

 

このびたびたどろどろ(そして、乾くとがちがちになる)に較べたら、

f:id:aldertree:20191204073955j:plain

ねえ、ずっと。

 

カヤの原、私は好きです。

まあ、ちょっと歩きにくいけど。

花火見えないけど。

 

ここに家を建てると決めたとき、

「花火が見えるよ」近所の人が教えてくれました。

なにやら有名な花火で、見なくてはいけないもののようです。

花火大会というのはだいたい、人込みがぎゅうぎゅうだったり、暑かったり、虫に刺されたり、売店の売物の値段が高かったりの試練を乗り越えて見るものですが、ここなら「家の中にいてエアコンかけてビール飲みながら見られる羨ましい」言われました。

見えません。

カヤの原、結構な丈があります。これを刈らないと見えません。

ということが、花火の夜に判明しました。

来年は刈ります。

 

刈ってもすぐに伸びるカヤ。

夏の間に何度か刈りました。イネ科は刈り込みに強いのです。

も、秋に枯れました。

f:id:aldertree:20191204074119j:plain

えと、秋に枯れないカヤもあります。

カヤというのはイネ科のあれこれの総称で、秋に枯れるのと枯れないのがあります。

ここのカヤは枯れるやつでした。

 

秋に枯れたカヤを刈りました。これはもう伸びない。

けど、イネ科は組織にガラスを持っているので、容易には分解しません。

放っておいても土になる気配がないので、管理機で轢きました。

管理機というのは、耕運機のちょっと偉いやつ。

これでぐいぐい轢いたら、春には土になるでしょ?

 

よく晴れた冬の日、眩しい陽光の中、気持ちよくぐいぐい、

やっていたら、

あらら、

f:id:aldertree:20191204074227j:plain

管理機、崖に落としちゃいました。

あらら。

丹精

偶々見かけたんです。

f:id:aldertree:20191130190800j:plain

午前6時20分。太陽はまだ地平にあります。

その日は私の休日で、私は夜が明けるのを待って家を出ました。

そして見かけました。

私の畑です。

 

3週間前、私はここにジャーマンアイリスの球根を植えました。

春にスイートバジルを植えました。

去年はヒマワリを植えました。

どちらも全然うまくいかなかったのに、懲りないんですか?私?

3週間前、ジャーマンアイリスを植えました。

ざっと200球。

だって、もらっちゃったんです。

f:id:aldertree:20191130190900j:plain

ずいぶん高い球根です。それを、たくさん。

もらっちゃったんですけどね。

 

植えたところで、育つかどうか判りません。

もうね、私が何か植えても育たないんじゃないかって思ってます。

aldertree.hatenablog.com

 

しかも、

もらった後で調べました。

ジャーマンアイリスの植え付け適期、9~10月です。

何日も前に土を起こして、水はけをよくして、高畝で植えるのがいいそうです。

でもね、私のところに来たのが11月ですから。

「ほしい?ならあげる。明日取りに来て」

ですからね。

「帰ったらすぐに植えて。霜が降る前に」

畝なんか立ててる暇ないです。

とにかく植えました。

 

雑貨屋さんに手ほどきをお願いしました。

畑の隣の雑貨屋さん、緑の指の持ち主です。

f:id:aldertree:20191130191137j:plain

私が適当に植えた株を、ひとつひとつチェックしてくれました。

 

それがまあ、3週間前のことです。

私ったら、植えるだけ植えて、「後は野となれ」放っておきました。

たぶんうまくいかないだろうし、ブログに書くこともしませんでした。

でも、偶々、見かけちゃったんです。

午前6時20分に。

 

ジャーマンアイリス、もしかしたら育つかもしれません。

というか、育ってほしい。

あなたたちが育つのを、楽しみにしている方がいるのです。

描いた未来?

一期一会

春でした。

山あいの渓流沿いを走っていたときです。

フロントガラスの視界を、それが過りました。

右上方から現れて、左前方へ。

ガードレールのポールに舞い降りました。

上体をすっと起こした止まり姿勢。

ニッカボッカ穿いたみたいな脚。

 

猛禽です。

 

やけにふわふわの白い羽毛を着ていて、幼鳥だと思いました。

猛禽を見るのは珍しいのですが、そんな低い位置を飛ぶのを見るのは、ほんと珍しいです。

飛行訓練中の幼鳥だと思いました。

にしてはいかつい顔で、

 

猛禽です。

 

そこがブラインドコーナーじゃなかったら、車停めてじっくり見たかった。

もちろん、安全な場所に車を置いてスマホつかんで駆け戻った時、それは去っていました。

 

テクノロジー

ドライブレコーダーというのが、なんとも手軽に付けられるのですね。

高速で移動しながら目に映った光景を記録する、

今ではあたりまえのことですが。

 

これを見てください。

sp.nicovideo.jp

今見るとこのCMも古いですね。

カメラ付きケータイが出たのがこの年。動画撮ってネットにupするなんて機能はさらさらない。

けど、ここに登場するヒーローたち、

スーパージェッター、ウルトラセブンサンダーバードサイボーグ009

1960年代後半のブラウン管のヒーローたち、

筒井康隆とか円谷プロとかジェリー・アンダーソンとか石ノ森章太郎とか設定の未来(当時)のテクノロジーがかっこいい(当時)のでした。

子どもの頃、ブラウン管の前でヒーローたちの活躍にわくわくしていた世代は、2000年のこのCMを見て、

「なるほど、未来がきた」と思ったのでした。

 

今見るとこのCMも古いですね。

高速で移動しながら目にしたものを記録する、

今ではあたりまえのことですが、

ブラウン管の時代なら、サイボーグが持つ能力です。

 

その能力、私は6,600円で入手しました。

f:id:aldertree:20191121232413j:plain

さて、これで、いつ目の前に猛禽が舞い降りてもOK。

いえ、もちろん、交通安全のために買いました。

直線ブレーキ※1、車線跨ぎ曲がり※2、逆走※3とかに遭った時のための御守です。

この御守があればそういうものに遭わない、かというとそうではなく、でも、遭った時に役立ちます。

あと、私がそういうことしないための御守、というか、なまはげ※4

※1 片側2車線のバイパス直線部分、そこそこの交通量、

   60km/hで安定走行中。

   に、前のタクシーが突然右ウインカーを出して止まること。

   そして対向車線を横断してラーメン屋に入って行くこと。

※2 市街地の交差点、左折専用レーンで信号待ち、

   青に変わって進もうとしたところで、

   右に並んでいたVitzフェンダーかすめて左折すること。

※3  片側2車線ずつで間に広い緑地帯とかあるとまちがえることありますね。

   奇妙な意匠の交差点、怖いです。

※4 悪事を諫め、災いを払う来訪神。

 

私、考えたんです。

これからはあまりしょっちゅう車を壊さないようにしよう。

ちょっと何台も壊しすぎました。

で、

f:id:aldertree:20191121233033j:plain
取説を読みました。

オイルレベルゲージ見るやり方練習しました。

三角停止板とLED非常信号灯買いました。

あと、スマホの車載ホルダー付けました。えと、カーナビ用。

f:id:aldertree:20191121233128j:plain

カーナビのテクノロジーはほんと、ありがたい。

方向音痴の私が迷子にならずにどこかに行けるとか、

子どもの頃に予想?

してませんでした。

 

以前持ってたワンセグナビより、スマホの無料アプリが優秀です。

Googleマップナビより、Yahoo!カーナビの方が使いいいです。

「この先左折専用レーンがあります」とか喋ってくれるので、車線跨ぎ曲がりのVitzの人にも使ってほしい。

 

 

さて休日、

そろそろ終わる秋。

山あいの渓流沿いを走りました。

いつか猛禽を見た道。から先の、行ったことない場所へ。

だいじょうぶ、迷子にはなりません。

いつか行ってみたいと思っていた場所です。

f:id:aldertree:20191121233404j:plain

ロードキル

これまでも何度も見ましたが、3週続けて、は多いと思うのです。

通勤時に遭遇する小動物の交通事故。

 

みつけたら行政に連絡します。

「○○通りを駅から美術館に向かう方向、片側2車線の右(左)側、美術館の手前200(300)m」

あるいは、

中央分離帯が切れたところ、センターライン上」

ハクビシン(先々週)、タヌキ(先週)、ネコ(今日)。

 

こういうのを見たら、すぐに行政に連絡するのが当たり前だと思っていたんだけど。

あまり当たり前じゃないみたい。

私が通るまでに何台も通っているのに、連絡が相次ぐ様子はなくて。

私が一番乗りのことが多いです。

 

ロードキル

避けようのないものなのか、避けられた筈のものなのか、

「当たって」しまったことのない私には判断がつかないけど。

残念だな。

と思います。

職場に着いて、タイムカード押して、勤務に就く前の少しの時間に、携帯の発信履歴から連絡を入れるのが慣れた手順になってしまって、

残念だな。

 

市の清掃課は今、災害ゴミの片づけで非常に忙しいのです。

それでも、ロードキルの対応はそれなりの優先順位であるようで、速やかに回収に来てくれます。

時間が経つほど無残になるし、見てしまう人も増えるしね。

 

さて、なぜこの話をするかというと、

私が当たり前と思うことが、みんなの当たり前ではないことを、またしても感じているからです。

人と違う感覚を持つことで悩んだり憤ったりの経験は、誰にでもあるでしょう。

日赤の献血ポスターを不快に思う人がいて、いいなと思う人もいて、

みたいなことが、いろいろと。

それが深刻なこともあるし、他愛ないこともあるし。

それも、いろいろ。

で、今の私の感覚は深刻なものではありません。

ああ、そうか。

この辺で育って、若いころから車に乗っている人は「またか」って思うようです。「通報?どこへ?」

だから、ああ、そうか。

 

 

これは最近のことではなく、場所も別のところですが。

姪が通った同じ道を、少し後に私が通りました。

姪はイヌだと思ったそうです。

私はキツネだと思いました。

通報したのは私です。

「○○通りを駅に向かう方向、□□橋のたもと。片側2車線の左側、車に轢かれたキツネです」

時速50㎞で通り過ぎたけど、キツネだったと思うの。あの尻尾はキツネ。

私は、

こんなところにキツネがいるんだ?

思ったのでした。

河原の繁みに棲んでいたのでしょう。どうしてか土手を越えて道路に出てしまったのでしょう。

 

里山にはいろんな動物がいるけど、しょっちゅう見るものではありません。

私の動体視力では、用心深いキツネの姿を見るのは無理だと思うの。

生きた姿はね。

 

あれからずいぶん経つけど、あの場所が今でもキツネの棲める場所かどうかが気になります。

が、確認したいとは思いません。

私の動体視力では見えないキツネがいてほしい。