何かを欲しいと思うことについて
布団干しを作りました。
作った後で気が付きました。
私が欲しいの、布団干しじゃなかったです。
こういうこと、あります。
(これ着たらかっこよくなれる)ブランドのスーツが、「似合わない、なぜ?」
やっとお近づきになれた憧れの人が、「遠くから見ていた方が幸せだった」
がんばって勉強して入った学校が、「まさか、こんなところとは」
とか、いろいろ。
人は、そう、まちがえる生き物です。
人類の不幸の何割かは、欲しがるものをまちがえたためだと思います。
何の話でしたっけ?
そう、布団干し。
私が欲しいのは布団干しじゃなかったです。
だって洗濯物も干したいもの。
ということで、ホームセンターに走ります。
人類の不幸から脱却するためです。
今回の買物はこれ。
鉄パイプ。T字プレート。ホールソー。
鉄パイプは2メートルのを2本。両端に付けるキャップも買いました。
T字プレートは2×4材をジョイントしてくれる金具です。
というか2×4材に合うサイズのを買いました。2枚。
ホールソーは筒の形のノコギリです。回転させて穴をあける工具です。
ドリルに取り付けて使います。こんなふうに。
あと、その辺の端材を使います。布団干しの脚切った残りがちょうどの長さ。
で、作業開始。
これを、
こうして、
こうして、
こうして、
こうして、
できあがり。
これで私は満足です。
何日もかけた甲斐がありました。
はい、何日もかかりました。
なんでって?
穴があかなかったのです。
いえ、あいたけど、すぐにはあかなかったの。
このドリル、私が初めて持った電動工具です。
2年ほど前に2千何百円かで買いました。
ビス穴をあけるとか、ビスを打つとかに使えます。
でも、ホールソーは無理でした。
ちゃんとパワーのあるドリルじゃないとね。
ちゃんとパワーのあるドリル、欲しいです。
ずっと前から欲しかったです。
それが、どのレベルの欲しいかというと、
あったらいいな。なくても困らないけど。のレベル。
このレベルの欲しい、
値段が4桁以下か、6桁以上なら悩みません。
なかなか踏ん切りがつかなくて、諦めもつかなくて、迷っていたの。ずっと。
まあ、わざわざ買わなくても、ホームセンターに行けば貸してくれます。
それか、ご近所の人たち3人くらいに声を掛ければ、誰かが貸してくれます。
この辺、パソコンの普及率より電動ドリルの普及率の方が高いです。
そして、親切な人が多いです。
今日も採れたての菜っ葉を届けてくれた人がいました。フキノトウも届きました。
菜っ葉の人に声を掛ければ、きっと貸してくれます。
まあ、私は買いましたけど。
ドリル・ドライバー・サンダー・ジグソーのセット。
サンダー、欲しかったんですよ。ちゃんとパワーのあるのが。
ジグソーより丸鋸が欲しかったのだけど、このセットがお買得だったの。
「ほんとは明日からの売り出しなんです」
店員さんがまちがえてプライス出しちゃったの。
「で、私にはいくらで売ってくれるの?」
の結果です。
という経過を経てできた物干し。
早春の庭に置いてみました。
いつの間に、廃屋のサクラが満開です。