境界確定(青のポイント)

ここはね、もう、ぜんぜん違ってました。

ちょっと前、境界の位置が「思ってたのと7m違ってた」と書いたけど、

そのために道を作り直すことになったと書いたけど、

それだけじゃなかったです。

あっちのポイントで2m、こっちのポイントで5m、

気前よく思い違ってましたよ。

 

この写真、境界杭を打っているところです。

タイトルは「なぜここに?」

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まあ、問題はありません。

境界の位置が違ったところで、道の形が変わるだけです。

それと、家を建てる場所が変わるだけです。

 

家を建てる場所、まだ決めてません。

決まらないんです。地盤調査しないと、家の建つ地盤かどうか判りません。

と、工務店さんが言うんです。いえ、法律が言うんです。2000年からそういう決まりになりました。

では、地盤調査してください。今月中にお願いしますね。

ところで、地盤調査って何をするんですか?

 

スウェーデン式サウンディング試験

スクリューの付いた棒を地面に刺して、ぐりぐり押し込んで、その時にかかる荷重と回転数で地盤の固さを調べます。建物を建てる場所の中央と四隅を調べます。

 

あれれ?

これは、家の場所が決まってないとできませんよ。他にも決まってないとできませんよ。

では、決めちゃいましょう。

家の場所と、形と、大きさ。

はい、決めました。

でもって、調査の結果がOKなら前へ、NGならやりなおしの、すごろく方式。

やりなおしには3つ方法があります。

①場所を変えてやりなおし

②地盤を補強してやりなおし

③調査会社を変えてやりなおし

③についての解説ですが、

スウェーデン式サウンディング試験、測定者による判定のばらつきが大きいそうです。セカンドオピニオンで結果が変わることがよくあるそうです。

って、だいじょうぶですか?

大きなビルをつくるときとか、別の、もっと精度の高い調査をします。

けど、私が建てるのはちいさな家なので、いちばんコストのかからない調査でいきます。

2000年に法律が変わる以前なら、こんな調査も不要だったんです。

 

とにかく、境界が確定したので、家を建てる場所を決めて(take1)、敷地を確定させます。

これは今月中にやっちゃいます。

敷地を確定させて、それから農地転用の申請をします。

農業委員会の審査は月に1回。今から準備して、12月末の審査にぎりぎりです。

審査の結果が出るのが1月末。

これに通ったら、敷地を分筆して登記して、いよいよ建築確認申請です。

いえ、その前に都市計画法施行規則60条申請というのがありました。

60条申請と建築確認申請にはそれぞれ数週間の審査期間があるので、工事を始めるのは3月。

と、これは、スムーズに運んだ場合のスケジュール。農地転用で躓くと全部が崩れます。

 

市街化調整区域で何かをすると、ちゃんと準備したつもりでも、思いがけないことが起こります。これはもう、絶対に起こるんです。

これまで何度も、開発指導課とか、農業委員会とか、ハウスメーカーとかに難しいことを言われて、「無理だろ」思いながら、どうにかクリアしてきました。どうしてクリアできたのか不思議です。開発指導課も、農業委員会も、ハウスメーカーも、けっこう間違えるんですよ。前に相談して「だいじょうぶです」だったことが、後になって「やっぱりだめです」になるとか。いったい、どういうゲームなんでしょうね?これ。

 

とにかく、12月の農地転用申請に照準を合わせて、まずは敷地を確定させます。

48番地(山林)の一部を建物の敷地に。

1番地(雑種地)と100番地(畑)の一部を通路の敷地に。

農転をかけるのは100番地の一部だけですが、申請理由が「家を建てます。接道のために通路をつくります」なので、他の敷地も確定しないとだめなんです。

スウェーデン式サウンディング試験、やりなおしなしでいきたいです。

境界確定(黒のポイント)

公有地境界

ここに問題はありません。

公道の境界は決まっているし、池の境界がどこになっても文句を言う人はいません。

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はずでしたが。

 

ちょっと予想外な展開がありました。

順を追って書きましょう。

 

午前10時。池の境界。立会は市の農地課。

の人が、果敢に急傾斜の藪に降りて、ポイントを確認してくれました。

境界は水の中に潜ってなくて、測量も水の中にじゃぶじゃぶ入らなくてすんだんです。

測量が簡単に済んだ分、費用が安くなる、という話はありません。残念。

 

 

午前10時半。市道の境界。立会は市の道路維持課。

の人が、現場で立ち尽くしてしまいました。

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手前、犬が歩いている所がうちの雑種地。砂利が敷いてあります。

奥が市道。アスファルト舗装です。

境界は舗装の切り替わる辺りと思っていましたが。

 

ここでした。 

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え?

 

みんなが市道と思っていたところの一部が、うちの雑種地でした。

 

まあ、問題はありません。

この辺のどこかで接道がとれて、建築基準法の要件を満たして、家が建てばいいんです、私は。

でも、市役所の人は立ち尽くしてしまいました。もしもし?

私「これ、まずいですか?」

市「たぶん…」

まあ、まずいでしょうね。どうしましょうね?

 

詳しくは、役所に戻って調べないと判らないけど、たぶん、

市道がはみだしている部分の土地の所有権を変更する

②市道がはみだしているので敷き直す

いずれかになるでしょう、ですって。

 

あらあら。

 

それで、の手段としては「寄付を受ける」と「買い取る」があって、

市「寄付をお願いすることになるかもしれません」

私「いいですよ」

市「寄付を受ける場合、寄付者の負担で測量分筆登記をしてもらうことになります」

ああ、そういう決まりがあるのですね。法律だか、条例だか、施行令だかで。だったら、

私「寄付しません」

その決まり、好きじゃありません。

買い取りの場合の測量分筆登記費用は市の負担だそうですから、もし所有権変更が必要なときは、

私「買い取ってください」

買い取りには相当の時間がかかるそうです。市が不動産を取得するとなれば、山ほど手続きが必要なのでしょう。何年かかっても、私は困りません。私の建築確認申請には影響ありません。

 

ということがあったのですが。

 

黒のポイント、確定です。

 

市役所からは後日、なんかの連絡がくるはずです。

私としては、

気にしない

がいいと思います。

「見た目は市道の一部だけれど、実はただの通路です」で、どうですか?

境界確定(赤のポイント)

測量が終わりました。

今日は隣接の方々に立会をいただいて境界を確定しました。

今日半分、明後日半分、で、赤のポイントが確定します。 

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問題はない、はずでしたが。

 

1か所、杭の位置が違っていました。

 

たまにあるそうです。

土地を造成するとき、土を盛ったり削ったりするときに動いちゃうとか。

工事の時に抜けた杭を、「確かこの辺だったな」適当に埋め戻すとか。

まあ、あるそうです。

そして、Eさんの宅地がはみ出して、うちの雑種地に食い込んでいるそうです。

そして、この杭にぴったり寄せて擁壁が作ってあるので、

「どうしましょう?」

測量事務所の方が聞くんです。私に。

 

「公図に合わせて、正しい位置に杭を打ち直すのが本当ですが」

いや、それ、擁壁を壊さないとできないじゃないですか。

私はネギ畑に立って、きちんと造成されたEさんの宅地を見上げます。

「ちょっとくらいのまちがい、気がつかないことにしませんか?」

だめだそうです。

測量事務所の方達、たいそう精緻に測量をしています。ちょっとくらいのまちがいも必ずみつけてしまいます。

そして、測量事務所の方達、土地家屋調査士とか測量士とか司法書士とか行政書士とかのライセンスで仕事をしているので、まちがいをみつけたら知らん振りはできないんです。

これは困ったことです。

 

この辺の土地は昭和50年代に国土調査をしています。それに基いて公図ができています。

昭和50年代にはGPS測量の技術はないので、今測ったら違いがみつかるに決まっています。

まあ、それが数cmの範囲なら「公差」として許容されるので、他のポイントはセーフです。

が、Eさんの境界は、ネギをあと何本か植えられるくらい違っています。ネギを何本か植えられるくらい違うのは、法律的にまずいんです。

そういえば、「工事の時、どこかの杭が抜けていた」「いつの間に埋め戻されていた」という話を聞きました。

何十年も昔の話です。

 

私はネギ畑に立って、足元のネギを眺めます。

ここのネギは「曲がりネギ」です。春に植えたネギを、夏に一度抜いて、傾斜をつけて植え直して、わざわざ曲げて育てます。手間がかかるので作付面積は少なく、市場にはあまり出ません。東京では見たことがありません。こっちに来てはじめて食べて、あんまりおいしくてびっくりしました。

の、ネギですが、植える場所は他にもあります。あと何本か植えたければ、他に植えればいいんです。

から、

「ちょっとくらいのまちがい、気にしないことにしませんか?」

これはできるそうです。

Eさんに状況を説明して、正しい境界位置を承認していただけたら、現況はそのまま、「いつか機会があったら是正する」約束をもらえばいいそうです。

このポイントの境界確定、明後日私は同席できないけど、測量事務所の方がちゃんと説明して約束をもらってきてください。

土が届きました

10tダンプに6杯。「今日のところは」ですって。

つまり、まだ来ます。

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「畑をつぶして家をつくる」って、1軒じゃなかったんです。

何反もの畑をつぶして、何十軒だかの家をつくるそうです。

そこで出る土の、全部じゃないけどかなりの部分が、ここに来ます。

あらあら。

 

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手前の茶色い山は元々ここにあった土で、奥の黒いのが運んできた土。

なぜ元々の土が山になってるかというと、ダンプトラックから土を下ろすのに穴を掘る必要があるんですって。

穴を掘って、その穴に土を落として、それを掘り出して、別の場所に敷き詰めていく、という作業。

そして、1日の作業の終りに、この穴はしっかり埋めてしまいます。

夜の間に誰かが落ちたらいけないし、雨が降ったらプールになってしまいます。

いちばん危ないのは、私が車で突っ込むことですかね?

 

私の車、

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5日ほど畑にはまっていました。

はまった次の日が台風で、ちょっと出しに行けなかったんです。

まあ、急ぐことはありません。

その間、私は、自分のよりだいぶんましな姪の車に乗っていました。

姪は「大きな車は嫌だ」と言いながら、私が押し付けたスペアの車に。

しかたないですね。私も大きな車は嫌だもん。私の方が運転へただもん。

 

 

台風が来て、過ぎて、すぐにまた次の台風が来たのだけれど、

その合間の晴れ間に、私の車が帰ってきました。

1週間ぶりに山に行ったら、会う人みんなに言われました。

「車、出せたんだ」

115番地は見通しがいいんです。ご通行中の皆さんが私の車を見てました。

そして皆さん、口々に、

「言ってくれれば」

うちの軽トラで、ランドクルーザーで、トラクターで、

「引っ張ってやったのに」

仰るんです。どういうわけか、残念そうに。

今度はまったときはお願いしますね。皆さん順番でお願いしますね。

 

 

どんどん日が短かくなって、山に行くのも難しくなりました。

仕事帰りはすっかり暗いし、このごろいきなり寒いです。

 

石油ストーブを買いました。

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台風が過ぎて、この家は今日はとても静かです。

家の中で燃える炎を眺めていると、寒いのも悪くないなと思います。

車がはまりました(3回目)

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これは先々週、精米所の溝にはまった姪の車です。

 

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これは今日、115番地の畑にはまった私の車です。

 

この辺、車がよくはまるんです。

最近、特に多いんです。

季節の変わり目だから、ですか?

 

1台目

先々週、父と姪が来ました。

最近あちこち土地をいじっているので、ちょっと見ておいてくださいな。

父と私があちこち見ているところに、家で犬と遊んでいるはずの姪から電話がありました。

「聞いて、聞いて!車がはまって動けない!」

家で遊ぶだけじゃなくて、無洗米のつくれる精米所を探すという、有意義な行いをしてくれたようです。

実家から玄米でも白米でも貰えるのですが、私は玄米でも白米でもなく無洗米を食べたいので、スーパーで買っていたんです。

でも、世の中には無洗米のつくれるコイン精米所があるという情報を得て、姪が実家から玄米を持ってきました。

そして、見事に無洗米の精米所をみつけました。毎日私が通る道端にありました。

そして、見事に溝にはまりました。

父と私はスコップとロープ、土嚢袋を持って助けに行きました。そして、

2台目

私の車もはまりました。

写真はありません。あいにく。

 

2台の車は、通りがかりの皆さんが力を合わせて救出してくれました。

「みんな、なんて親切なの!」

姪はしきりに感激し、

「この辺の人たちはね、とーっても親切なの」

なぜか私は自慢します。

「あなたも引っ越してくれば?」

 

ということがあったのですが、おかげでたいそうおいしいご飯がいただけるようになりました。

 

3台目

が、上の写真の私の車です。

畑の中、いつも走ってるんですけどね。そういえば、この数日雨でした。今日も雨でした。

雨なのに出かけて行って、T工業さんと土地をいじる相談をしたのですが、

雨なのに測量事務所の方もいらしていて、ちょうどよくみんなで話ができました。

ところで、雨が降ると地面がぬかるむんですね。私の車は畑の中に置き去りです。

どうやって帰ってきたかって?

私の車、スペアキーはないけどスペアの車のキーはあります。グローブボックスに入れてあります。

を、持って、バス停いっこ分くらい歩いて、スペアの車に乗りました。たまには乗った方がいいでしょ?

  

ところで、先々週、姪に「引っ越してくれば?」と言ったのですが。

この姪は塾の講師をしていたのですが、なかなかにブラックな職場で、医師に「その仕事辞めた方がいいです」と言われる事態になって、少し前から転職活動をしていました。で、昨日、転職が決まりました。おめでとう。

の、転職先がこの家の近くなんです。車で20分。

ということで、姪がこの家に引っ越してきます。

仮採用の期間はお給料も少ないし、新しい生活を始めるにはいろいろ物入りだし、暫らくはこの家に転がり込んで、空いてる部屋を使います。空いてる駐車スペースを使います。

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炊事は任せるよろしく。

できるときに、できることを

最近の日の出は6時前、日の入りは17時前。

1日1分ずつ、日の出が遅くなっています。

日の入りは、そして早くなっています。

1日2分ずつ、日が短かくなっています。

10月。の時間は、あっというまに過ぎていきます。

できるときに、できることを。

 

115番地はきれいになりました。 

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48番地はきれいになりました。

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測量が始まりました。ちょっと問題がおきました。

おさらいの地図。

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緑がうちの土地、ピンクがご近所の民地、他に池と公道があります。

この境界を確定します。

赤いポイント、民地境界に問題はなさそうです。

だいたい、まちがいようのない位置に境界杭が埋まっています。

黒いポイント、公有地境界に問題はおきません。

公道の境界は決まっているし、池の境界がどこになっても文句を言う人はいません。どこでもいいです。さっさと決めてくださいです。

問題は意外なところにありました。青いポイント

緑の筆がいくつかありますが、それぞれの境界とか、よく判りません。

この辺が農地で、この辺が宅地で、昔ここに馬車道があった、学校があった、なんて聞いても、元の土地の形状も判りませんから。

でも、測量したら判りました。思っていたのとちょっと違ってました。

「家を建てる筆」と「いじってはいけない筆」の境界が7mくらいずれていました。

 

いじってはいけない筆

そうですね、ここは邪黒荊棘が壁を作り、漆黒の龍が警備しているところです。嘘ですけど。

ここは農地です。

この春、私は農地法3条申請をして3筆の農地をいじる権利を取得しましたが、その3筆とは別の農地です。

なので、私にはこの筆をいじる権利はありません。

ですが、思っていたのと7mくらいずれていたので、思い切りいじっちゃっていましたよ。道を通しちゃっていましたよ。

測量事務所の方は真面目な方なので(じゃないと仕事は頼めません)、たいそう気にされていましたが、

私はあまり真面目じゃないので(じゃないとやってられません)、あまり気にしません。

 

道なんてつくり直せばいいんです。

農地法とか都市計画法とかその施行令とか、たぶんすごくややこしいんです。けっこう皆さんまちがえます。役所の人も、ハウスメーカーの人も、農業委員会の人もまちがえていましたよ。

だもん、私がまちがえたって誰も驚きませんから。

 

まちがえたらやり直せばいいんです。

10月、ですから。

勤務を要しない日(3日目)

水曜日、午前8時半、池。

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秋になって水かさが増えてきました。

この池から麓の田に用水路が繋がっています。あとは空に向かって開いているだけで、流れ込む水はありません。

盛夏には満水時の半分ほどに水量が減りました。その時期に測量できれば良かったのですが。

でも、水の中に入らずに測量する方法もあるようで、

「できるだけ面倒のない方法でやってください」

先日から測量の方が来てくれています。この日は池の周りの下調べということで、朝からお二人来てくれました。

「よろしくお願いします」

打ち合わせをしているところに、T工業の作業員の方がみえました。男性が二人、女性が一人。115番地の作業を終えて、これから48番地に回ります。

「急なお願いですみません」

そして、今度は私が115番地へ。

 

水曜日、午前9時、115番地。

に、白い、美しいダンプトラックが停まっています。荷台にはハンマーナイフモア。

この草刈機にはいろんなタイプがありますが、お持ちいただいたのはカタピラのついた自走式のもの。

Y建設さんはこれを「ガソリン代だけ」で貸してくださいました。

「私に使えますか?」

「だいじょうぶ」

しっかり頷いていただきました。

使い方を教わります。これは一回で覚えないとね。

チョーク、スロットル、操向クラッチ、ナイフクラッチ、変速レバー、刈高調整ハンドル、と、エンジン停止ボタン。

やってみましょう。

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あ、おもしろい。

 

「暫くお預けします。刈り終わったら電話してください」

そして、白いダンプトラックは去っていきました。大事な機械をお預かりしました。

 

48番地では三人の方が私のために働いてくれています。

池の周りでは測量の方、お二人が。

日差しは暖かく。風は涼しく。

外で働くのが気持ちのいい日です。

115番地には犬と私だけがいて、どんどん景色を変えていきます。

犬がいるのは車の中ですけど。閉じ込められて文句を言っていますけど。

 

 

水曜日、午後4時半、115番地。

溝にはまったり。土手に乗り上げたり。石にあたってエンストしたり。ビニールを細断してエンストしたり。

でも、ずいぶん刈れました。

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さて、そろろそ片付けないと。

ハンマーナイフモアと一緒に、ブルーシートとロープをお預かりしています。

こんな大きなシートと、長い長いロープ、私、扱ったことありません。

でも、Y建設さんは、私が扱えると思って置いていかれたんです。

なら、しっかり扱ってみせましょう。お借りした機械はきちんと保管します。

暗くなる前に、疲れきる前に、作業を止めて片付けます。あと1列刈ったらね。

 

と、やってるところに、1台の車が入ってきました。なんか高級っぽい車。が、迷いなく、まっすぐ、うちの畑に停まります。どなた?

「やあ、頑張りましたね」

T工業さん。K町からいらしてくれました。

「この週末に全部刈ります。いつ土が来てもだいじょうぶですよ」

私、ちょっといばります。

「それが、少し遅くなります」

K町の道路を作り直すことになったそうです。大型重機を何台も通すの、大変です。それに、

「思ったより水気の多い土で、暫く積んだままにして、重みをかけて水を出します」

とのこと。では、その辺はお任せしましょう。

それより、今日の作業の報告をいただけるとのことで、

 

 

水曜日、午後5時、48番地。

この日の作業のBeforeAfter。

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違いって、町の灯が見えるだけですね。でも、町の灯が見えるんです。

私が2週間かけて攻略できなかった蔓の多重構造が、きれいに取り払われました。

「明日、もう1日、チェーンソーと刈払機を入れます」

この場所がこんな風に拓けたの、何年ぶりでしょう。

「できればバックホウを入れたいけど、あいにく出払っていて」

いえ、充分です。足元がきれいに片付いて、転ばずに端の方まで歩けます。

週末に父が来るんです。足元がきれいに片付いてるの、とても助かります。

 

 

水曜日、午後5時半、115番地。

T工業さんをお見送りした後、ハンマーナイフモアを雑貨屋さんの家の裏に運びます。

ここなら親切なご夫婦が見てくださるので、安心。

大きなシートと、長い長いロープをあれこれやっている時に、携帯が鳴りました。

「明日、バックホウを持って行きます」

と、T工業さん。びっくりしましたよ。父のために、ですって。

 

空にはまるい、大きな月が昇っています。

私の10月の「勤務を要しない日」が終わります。

誰かに話を聞いてほしい、そんなできごとがいっぱいあった3日間でした。