細かいことを決めるのは苦手なのですが
土曜日、工務店さんと打ち合わせの約束をしました。
ですが、決めることがありません。
まだ決まってないのは、玄関のタイルと照明。ですが、
タイルは見本を取り寄せている最中で、これがないと決められません。
照明は重要だけど、私にプランがないので、予算都合があるので、基本お任せです。
なのに、わざわざ週末に打ち合わせを頼んだのは、夫が来たからです。
例によって、突然。
昼過ぎ、駅に夫を迎えに行きました。
私の運転でも余裕で停車できる裏口、じゃなくて、表口のロータリー。
バスがたくさん、タクシーがたくさん、送迎の車もたくさん、で、難易度高いです。
でも、頑張りました。さすがにそろそろ、このくらいはできないと。
で、夫を拾って、まっすぐ、つくりかけの家に行きました。
打ち合わせは夕方だけど、まず家を見たいでしょ?
前の日に足場を解体しました。もう屋根には上れません。
私「上りたかった?」
夫「別に」
もちろん強がりです。
内装もずいぶんできてきました。
この前彼が来たときはこんなでしたが、
今回はこんな。
夫は細かいことをいろいろ聞きます。
壁から飛び出してるパイプとか、天井から垂れてるケーブルとか、
「これ何?」
私に判るわけないですね。工務店さんに聞いてくださいな。
最近、工務店さんが楽しいんです。
ちょっと前、ちょっとぎくしゃくしました。
ある日、
「サッシの色を決めてください」
って言われたんですが、
「え?それ、私が決めるの?」
とか言ってしまう施主。
ちなみに、この時点では外壁が決まっていません。
「サイディングは後でいいです。手配の都合があるので、サッシを決めてください」
って言われたんですよ。
「ドア枠を決めてください」
というのもありました。室内ドアの枠。
ですが、ドアが決まっていません。
「ドアは後でいいです。先にドア枠を」
そう、施工の順番は「ドア枠取付け」→「フローリング敷込み」→「ドア取付け」です。
いえ、無理です。
困りました。困った末、
「どうします?」
聞かれたら、
「どうしたらいいですか?」
聞き返すことにしました。
「そこはお客様のお好みで」
言われたら、
「プロの意見を聞かせてください」
頑張りました。
ここからはインタビューモードです。
「ドア枠って、普通、何を基準に決めるんですか?」
「普通はドアの色に合わせます」
ですね。では、そのドアは?
「お好みですが、、床や壁に合わせればまちがいがないでしょう」
ですね。では、
「ドアのあっちとこっちで床色が違うときは?」
リビングと寝室、リビングと廊下で床材が変わります。
「片面ずつ、ドアのデザインを変えるとか?」
「は、しません」
量産型の規格品のドアです。それでもずいぶんなお値段です。
「じゃあドア、どうやって決めるんです?」
「お好みですが、、、」
「はい」
「ここは、リビングに合わせるのがいいでしょう」
と、ここでプロの意見。
それでは、リビングの床材を決めましょう。でもってドアを決めましょう。そしたら自動的にドア枠が決まります。
ということを、何度かやってるうちに、ぎくしゃくがとれてきました。
工務店さんもこの施主の扱いを覚えたようで、
「キッチンの上部に窓が欲しいです」
とか、
「壁の厚みとコーナーを利用して飾り棚をつくりましょう」
とか、
最近はどんどん、やりたいように。
朝日の差し込むキッチン
いつの間にできていた飾り棚
私は、信頼して仕事を頼んだ方には、ご自身の「やりたい」を大事にしてほしいと思うんです。
それは、私がいろんな仕事をしてきたから思うことです。
やりたいことをやるとき、人はいい仕事をするものです。
ああ、もちろん、私の「やりたい」が優先ですよ。
で、最近楽しい工務店さんとの打ち合わせ、楽しみにしていたのですが。
キャンセルになりました。電話が来ました。
「犬が噛まれました」
「え?」
「犬に噛まれました」
「え?」
工務店さんの愛犬(柴犬、もうじき1歳、男の子)が、よその犬にしっぽを噛まれたそうです。
「ちょっとひどいので、今から病院に行きます」
そういうことなら、それはしかたないですね。
ということで、打ち合わせはキャンセル。
夫は草刈りを始めました。
草刈り、楽しいそうです。
私ならやりませんけどね。日中、炎天下ではやりません。
私は日陰で蔓を切りました。ぱちん、ぱちん。
山ではやることはいくらでもあります。