季節の変わり目を、とりとめなく

朝晩めっきり涼しくなりました。

この頃よく眠れます。よく寝過ごします。

これまでやけに早起きだったのは、寝苦しかったからでした。

という発見があって。

 

夏はまだ終わっていないけど、秋は始まっています。

 

トンボ

夏のトンボはだいたい1匹でいました。

くらくらするような日差しの中で、くっきり景色をつくっていました。

オニヤンマとか、シオカラトンボとか、悠然と。

それが、

昨日のトンボは群れでした。秋のトンボ、アカトンボは群れて飛びます。

この時期、まだ色の薄いアカトンボです。

 

ドングリ

今朝歩いた道。

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ドングリがたくさん落ちています。それが、枝ごと。

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ドングリってこういう落ち方したっけ?

うちの山のドングリは1個ずつ落ちますが?

ここは美術館の道です。

何かいるのかな?ここ? 


チョッキリとはまた、覚えやすい名前。

でもね、せっかく卵を産み付けたドングリ、全部掃除されちゃいますよ。

ここにはプロの掃除業者が入っているんですよ。

っていうか、なんで落とすの?

高いところの方が、卵、安全な気がします。

 

サラウンド

夏の虫の声が頭上から降ってきます。

蝉しぐれ

秋の虫の声が足元から聞こえます。

スズムシ、コオロギ、キリギリス、、、

上からの夏の声と、下からの秋の声。

を聞きながら、今日もデッキでお茶を飲みます。

久しぶりに熱いコーヒーをおいしく飲んでいます。

 

 

お隣に回覧板を持っていくとき、犬が走りました。久しぶり。

夏の犬はぐうたらです。

特に、うちのは体高が低いので、焼けた地面のすぐそばに鼻がきて、

嫌だよね、夏。

 

老犬です。

人が過ごす1年は、犬には何年分にもなるので、いつのまに老犬になりました。

最近、走る姿とか見てなくて。

嬉しそうに転げまわるとか、ほんと、久しぶりで。

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ねえ、また秋が来るよ。

また一緒に、柴刈りとか焚火とか、

楽しいよ。

 

庭で見つけた謎の球体について考えたあれこれ

こんなものを見つけました。

草刈りをしているときにです。

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直径は10㎝ほど。地面からの距離は30㎝くらい。

エノコログサの茎にありました。

生えている葉を裂いて丸く形成してあります。葉のほとんどは茎についたままです。

正体が判らないので、今これを仮に物体Xと呼びます。

 

 

草刈りをしていると、いろんなものを見つけます。

その度手を止めて、あれこれ考たりしだすので、作業はかどりません。

 

ルリボシカミキリ

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倒木を覆うクズの葉に載っていました。

すぐ側にもう1匹。

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この2匹は少し色が違います。

 

タマムシ

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は、見る角度で色が変わります。

 

タマムシの羽は国宝玉虫厨子とか装飾に使われるけど、

ルリボシカミキリの青は生きている間だけの色なので、装飾品にはなりません。

そうです。

なんてことを調べ始めると、忘れるんですよ、それまでしてたこと。

刈払機その辺に投げっぱで、雨にあてちゃったり。

 

で、物体X

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の正体は?

 

鳥の巣のように見えますが?

 

鳥の巣についての考察

鳥の中には草の茎に巣をかけるものがいます。

以前、庭にいる鳥の種類が判らないと書きました。

が、今回本気で調べました。

刈払機は濡れても使えます。いえ、濡らさない方がいいです。

 

ウグイス Horornis diphone

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は確かにいます。家の周りの、あっちにもこっちにもいます。

春の鳥かと思っていたけど、留鳥でした。ついこの間、8月の初めまで、ホーホケキョ言ってました。

そして、巣はウメの木じゃなく、草藪につくります。

 

セッカ Cisticola juncidis

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以前調べたとき判らなかった、これがたぶん「庭でよく見る鳥」です。

スズメより一回り小さく、地味な色。

草むらの虫をたくさん食べます。

イネ科の草の茎に巣をかけます。

 

コヨシキリ Acrocephalus bistrigiceps

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は渡り鳥なので、この庭にはいないかもしれません。

いても、ウグイスと見分けがつきません。

ウグイスよりちょっと小さいし、ホーホケキョとは鳴きません。

だからと言って、私に見分けがつくはずありません。

イネ科の草の茎に巣をかけます。

 

以上が、「日本の寒冷地に分布」「イネ科の草に巣をかける」「営巣は夏」「小さな鳥」というプロファイルに基づく候補者です。

が、どうやら外れ

この候補者の構築物、私の求めるものと違います。形・大きさ・材質が不一致。

特に材質。

物体Xは「生えている葉をそのまま形成」してあって、これが特徴。

ところで、鳥たちは充分な機動力を駆使して、あちこちから巣材を集めます。

木の枝、枯葉、草の根、羽毛、獣毛、クモの糸、、、.

セッカなんて、クモの卵嚢から糸をとって接着剤に使うんですよ。あざとい。

「そこにあるものを形成した」だけの物体Xとは、コンセプトが違います。

 

ということで、ちょっと行き詰まったりしましたが、

Googleの画像検索でこんなのを見つけました。

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形、大きさ、材質と周辺環境が一致。

これですね。

物体Xの正体はこれ。カヤネズミの巣。

 

カヤネズミ

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ちょっと待て!

こんなかわいいのがいるのか?うちの庭に?

 

運が良ければいます。

 

私が見つけたとき、カヤネズミの巣は空でした。

できたてのほやほやという感じでしたが、その後、その巣に居住者が戻ることはなく、実はそれが気がかりでした。

(不用意に近づいて、巣を放棄させてしまった?)

これを、私、3日間考えていたんです。

 

ところで、

たった今判ったことですが、

カヤネズミは同時にいくつか巣をつくり、数日後、そのうちの1つで出産するそうです。

何のために?

刈払機を振り回す獰猛な人間から逃れ、安全に出産するため?

だったらいいな。

 

カヤネズミは良好な草地環境の指標生物で、巣が見つかったらそこは良好な草地。だそうです。

なんてことも判りました。

そうですか。

そしたら私、がんばってよかった。

藪の中に住むことの、予想外のいろいろ

最近

仕事が終わって帰宅して、暗くなるまでの時間、テラスに座ってお茶を飲みます。

お茶を飲みながら本を読みます。

ヒグラシの声を聞きながら。

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というのが、最近の私の日課なのですが。

 

先日、盛大に蚊に刺されました。

別に不思議はありません。この家の周り、藪ですから。

でも、普段は刺されないんですよ。

不思議といえば、その方が不思議。

こういう場所なので、キャンプ場のバンガロー並みの虫対策が必須と思っていました。

それが、意外に少ないのです。

 

理由の一つは照明です。

この家の照明は全てLEDで、虫を誘う紫外線を出しません。

これは特に、太い触覚を持つ、鱗粉を散らす虫に有効です。

あと、硬い殻を持つ、あちこちぶつかって音を立てる虫に有効です。

スズメバチにも有効らしいけど、スズメバチは昼行性なので関係ありません。

とにかく、LEDの効果はてきめん。

ですが、去年より今年の方が少ないのです。

去年は蚊取り線香を焚きましたから。電撃ラケットも活躍しましたから。

電撃ラケット、喜んで振り回す人がいるんです。うちに来る人だいたいみんな。

でも、今年は出番がないのです。

違いといえば、去年は家の周りは裸地で、

 

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今年は藪です。

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この草の大半はイネ科です。せっせと「先端刈り」をした結果そうなりました。

ヨモギとタイムも少しあります。ヨモギとタイムには虫除け効果があります。.

そのためでしょうか?

判りません。

藪に小鳥がいます。

細い草の茎に留まって、すっと飛び立つ小さな鳥。

がたくさんいます。

そのためでしょうか?

判りません。

鳥の種類も判りません。

 

判らなくても、なんでも、蚊に刺されないのは嬉しいことで、夕暮れにのんびりデッキで本を読めるのは嬉しいです。

 

先週

その日もデッキでのんびり本を読んでいました。

そこに、音が聞こえてきたんです。

チュイン チュイン

それが、近づいて来るのです。

チュイン チュイン

何の音?

目を上げると、そこに、作業着を着た男性がいました。刈払機を振るっていました。

チュイン チュイン

 

刈払機は普通、かなりけたたましいものです。

私の刈払機は2ストロークのエンジン式で、これはかなりけたたましいです。

この辺の皆さんが持っているのも、だいたいが2ストのエンジン式で、けたたましい音がします。

たまに4ストのエンジン式のもありますが、これもちゃんとけたたましいです。

でも、その人の刈払機は静かで、傍に来るまで気づきませんでした。

ここです。

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この、車が停まっているところ。

は、奥に見える赤い屋根の廃屋の敷地です。

土地の形状は道ですが、市役所が道と認めてくれないので、私は家を建てるのに苦労しました。

接道のない土地には家を建てることができないので、既存家屋の建て替えもできないので、大変苦労したのです。

という、いわくのある場所。

を、写真の右の方から、その人は歩いてきたのです。草を刈りながら。

 

私は慌てて家に駆け込みました。急いで着るものを着ました。

すごい恰好をしていたからです。

仕事が終わって帰宅して、ジャケットとスカートとストッキングを脱ぎ捨てて、の格好。

こういう場所ですもん、人が通ることは想定していません。

サイレンサー付きの刈払機を振るう人とか、まさか。

 

実は、この「道」を通る人がいます。

ご近所の農家のご隠居さん。が毎朝ここを通って麓の神社に通うのです。

もうずっと以前から、その人はそうして来たのです。

私が生まれた頃からずっと。

その頃はまだ、赤い屋根の家に住む人がいて、毎朝声をかけて通っていたようです。

その家が廃屋になってからは、挨拶を交わす人もなく、同じ道を通って来たのです。

ところで、私が家を建てた後、その人はルートを変えました。

他人の家の敷地ではなく、公道を通るルート。距離は5倍くらいになります。

その公道で、私は何度かその人を見ました。ポリテクセンターに通っていた冬です。

夜明け前に家を出て、凍った車に乗り込んで、ヒーターをガンガンかけて発進します。凍ったアスファルトをタイヤが踏むと、しゃりしゃり霜は溶け、でもまたすぐに氷結します。

という道を、杖をつきながら、ゆっくり歩く人がいたのです。

うっかりブレーキを踏むとハンドルを取られそうな、コーナーと勾配がセットになった道です。

私は慎重に車を寄せ、「どうぞ、うちの道を通ってください」と言いました。

 

というわけで、杖をついたご老人が毎朝ここを通ります。

ところで、目の前で刈払機を振っている、この人は誰?

「失礼ですが?」

声をかけると、礼儀正しく名乗ってくれました。

「Iです」

ああIさん、知ってます。いえ、知りません。

私が知っているのは町会長のIさんと分会長のIさん。あと、去年の町会長のIさんと去年の分会長のIさん。毎朝通るご隠居さんもIさんです。

「どちらのIさんですか?」

毎朝ここを通るIさんの息子さん、でした。

「いつもお世話になっています。母に草を刈るように言われました」

なるほど。疑問が一つ解消しました。

でも、もう一つ気になることがあります。

「その刈払機はモーター式ですか?使い心地はどうですか?エンジン式と較べて?」

 

そして私も手袋をはめ、レーキを手に取ります。

何日も前に刈った草が庭一面に放置してあります。

のんびり本とか読んでる場合じゃなかった。

グラウンドカバー通信(7月号)

土を削って均すのに1日。 

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地面を覆う草を植えるのに1か月。

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めざしたのはこの風景です。

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或いは、この風景。

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現実はこうです。

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ただの草むらに見えますね。

実は花も咲いてます。

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近づかないと見えません。

近づくには長靴を履いて、長靴の中にズボンの裾をたくし込まないといけません。

ときどきは見に行きます。

 

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地面の覆い(グラウンドカバー)が完成しました。

ヨモギのある光景

ヨモギはたいそう有用な草で、食べてよし、煎じて飲んでよし、肌につけてよし、燃やした煙も役に立ちます。

免疫賦活作用、新陳代謝促進作用、殺菌・抗菌・消炎作用、浄血・造血作用、保温作用、、、

効能はてんこ盛り。

アンチエイジングとか、聞き捨てならないのもあります。

それが、その辺にいっぱいあります。

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いえ、あなたの側にもありますよ。全国どこにでもある草です。

 

ヨモギは有用な草だけど、その辺にいくらでも生えているので、不当なことに、あまり有難味がありません。

しかるべき時期に刈って、洗って、束ねて、干しておけばいいのだけど、それをしません、私。

めんどうで。

洗うのが。

キッチンのシンクじゃ無理で、こんな量の草を洗える設備は、うちにあるのはバスタブだけです。

バスタブいっぱいの草、洗って、束ねて、干すとか、めんどう。

 

なので放ってあります。

でも、放っておくと秋になります。

秋になるとヨモギは枯れて、硬くなって、刈るのもめんどうになるし、使い道がなくなります。

なので、さっさと刈ってしまいなさい。

 

先週

刈りました。

義妹が遊びに来たからです。

高速道路を運転するのは初体験、の義妹が頑張って来てくれました。2泊3日。

のうちの1日は私は仕事で、鍵を預けて出かけたのだけど、帰宅してびっくり。

家中やたらきれいになってて。家の周りもきれいになってて。

そして「すっごい、疲れた」って、あなた、何しに来たの?

 

その義妹が、ヨモギのお風呂をいたく気に入って。

 

ヨモギのお風呂というのは、干したヨモギをへし折って、100均で買った洗濯ネットの小さいのに入れて、お風呂の自動お湯張りボタンを押す、というもの。

これがたいそう義妹のお気に召しました。

そんなに気に入ったなら、ヨモギ、持って行ってもらいましょう。

 

ということで、

刈りました。

庭の隅にかたまって生えてるの。

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えーと、ここは車も通らないし、昨日は雨だったし、ここのなら洗わなくても汚くないよね。好きなだけ持って行って。

 

義妹は好きなだけ持って行きました。

で、残ったのがこれ。

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これを、私はお茶にします。

 

ヨモギのお茶というのは、鍋にお湯を沸かして、干したヨモギをむしって入れて、少し煮たの。

それを冷やして飲みます。

慣れないと飲みにくいです。慣れると、人によっては病みつきます。

留守中に上がり込んだ姪がすっかり飲んで、ポットが空になったところに帰宅すると、悲しい顔をするようになります。

 

ついでに書いておくと、このお茶はコップに入れればお茶だけど、100均で買ったスプレーボトルに入れれば別のものになります。

藪を歩くときは虫除け。

すりむいたときは傷薬。

あちこち痒いときは痒み止め。

とか、いろいろ。

 

ところでヨモギ、刈るべき時期が判りません。

秋になってからじゃめんどう、は去年学習しました。

有効成分とか的には、春に採るのがいいようです。

でも、夏にも生えててほしいのです。

理由はいろいろあるけど、厄介な草を寄せ付けない、というのが一つ。

まじめな農家や園芸家には、ヨモギ自体が厄介な草ですが。

そこはほら、戦うレベルが違います。

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この光景が、私には、心安らぐ光景です。

 

タイサンボクが咲きました

何年も花をつけなかった木です。

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タイサンボクが咲きました。

 

ひとつめ

6月、父の誕生日に咲きました。

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父に写真を送ったら、お礼を言われました。

「ありがとう」

写真の、じゃなくて、花のお礼。

「カツキチじいさまも喜んでいる」

 

「カツキチじいさま」は93番地の家を建てた人。父の曽祖父、私の高祖父です。

この地に住んで、お酒をつくったり、薬をつくったりしていました。

ここには昔、いろんな薬草が植えられていました。

そういえば、タイサンボクも薬の木。

父が生まれた頃に植えられました。

私の高祖父が植えました。

 

タイサンボク

花が咲くまで何年もかかる木です。

ある年最初の花が咲き、それから何十年も咲き続けてきました。

それが、この数年咲かなくて。

 

日照を好む木です。

人が住まなくなった山で、荒れてしまった山で、咲く気をなくしていたのでしょう。

 

その花が咲きました。

これは、つまり、私へのご褒美です。

と思うのです、私。

 

 

タイサンボク

とても大きな花です。

カレーを食べるお皿のサイズ。

色は陶器のような白。

とてもいい匂いがします。

 

 

みっつめ

7月、タイサンボクが咲きました。

「おや、まだ咲くの?」

先の開花から2週間ほど経っています。

それが、夫の誕生日で。

 

写真を夫に送ったら、

「このオレンジ色の花?」

返ってきました。

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ごめん、それ、枯れかけてるの。

 

夫の誕生日は雨で、花はすごく高い枝の先にあって、私はまともなカメラを持っていなくて、

つまり、写真が撮れませんでした。

これは後から撮った写真。

 

タイサンボク

2日、白い色で咲きます。

3日目には色を変え、4日目に散ります。

花はとてもいい匂い。香水の原料になります。有名なのがゲラン。

 

 

ところで、ふたつめ

ひとつめが父の、みっつめが夫の誕生日に咲いたので、

では、ふたつめは?

これも誰かの誕生日?

なんて偶然が、

 

ありました。

こじつけみたいに記憶を浚ったら、

 

覚えていたのが不思議です。

不思議なことに覚えていました。

あの日は、あの人の誕生日。

 

最後に会ってから随分経ちます。

この先会うことは多分ありません。

とても大切な人ですが。

 

そんな人を、思い出してしまいました。

白い、大きな花のせいで。

 

 

タイサンボク

今日も咲いています。

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今日も誰かの誕生日でしょうか?

かつて出会った誰かの?

これから出会う誰かの?

 

毎日がとても

ちょっと目を離すとこうなります。 

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5月にさんざんタケノコを採ったのに、なぜまだこんな景色を見てるかというと、

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タケにも種類があるからです。

竹藪のタケ。畑のタケ。池の端のタケ。

が、時間差で出てきます。

3種が一堂に会した、これは貴重映像。

 

それも、でも、もうお終い。

3日降り続いた雨が止んだ朝、出勤前に20本切りました。

で、もうお終い。

ばいばい、タケノコ。また来年。

 

日課

朝起きたらデッキでお茶を飲みます。

屋根があるので、雨が降っても平気。のんびり雨を眺めます。

晴れた日と、曇りの日はその辺を歩きます。

ちょっと目を離すと伸びすぎるあれこれを探して、パトロール

 

みつけました。

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古木の根元の若草。

「おや、今年も出てきたのかい?」

私、意地悪な笑いを浮かべ、

「あいにくだが、この木は渡さないよ」

ぷつん。引き抜きます。

私ってば、アレチウリを目の敵にしています。

だって、アレチウリですから。

 

 

現場監督の言

この木、古い道の際にあります。

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一昨年の秋、斜面の土木工事をしました。

「その辺の木、みんな切っちゃっていいですか?」

作業員さんに聞かれ、

「はい」

答えた私ですが、

「いや、この木は残して」

と、現場監督が。

ご神木だそうです。

そこに祠があるでしょ?

井戸の神様です。近くに井戸があるからね。

 

93番地の廃屋には水道がありません。

水道がないのに人が住んでいたのは、井戸があるから。

この辺、昔から良い水が出て、昔から人が住んでいました。えーと、古墳時代から。

古墳時代の人がどうやって水を得ていたかは分からないけど、93番地の人は井戸を使っていました。

今は使ってない井戸だけど、手を入れれば使えます。

いつか、手を入れたいです。

 

で、この木、

一昨年の夏はこんな目に遭っていました。

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このアレチウリを引きはがすのに苦労したんです、私。

だもん、見つけ次第引き抜きます。

 

夢に見た

朝、お茶を飲んで、その辺を歩いたら、泥のついた服を脱ぎ捨てて、お風呂に入ります。

前の夜のお風呂に、そのまま。

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すごいんです、このお風呂。ちっとも冷めないの。

うっかり自動追炊きとか設定してないか、心配したくらい。

最近の住宅設備は優秀ですね。蓋1枚がびっくりする値段ですけど。

 

去年と一昨年の私、借りた家に住み、この山に通って、タケだのウリだのを刈っていました。

泥と汗と棘にまみれて、夢に見たのはお風呂です。

(この場所でお風呂が使えたら)

その夢が叶いました。

タケを刈るのも、ウリを刈るのも、今年はとても楽なのです。

毎日がとても嬉しいのです。