道をつくり直すめんどう
さて、道をつくり直すことにしたわけですが。
これが意外にめんどうだったり。
境界の位置をまちがっていたので、いじってはいけない筆に道をつくってしまいました。
これを48番地に移します。
平行移動。
というわけにはいかなくて。
このあたりはゆっくり立ち上がる感じの地形です。
奥に行くほど周りとの標高差が大きくなります。
この辺で170cm。
宅地造成規制法の「がけ」にはあたらないし、歩いて上り降りできます。
犬もなんとかついて来ます。
でも、ここを家のアプローチだと言い張るのは、
「無理があります」
測量の方が、
土木業工事の方が、
畑を耕していたご近所の方が、
口を揃えて言いました。
まあ、普通の車は上れません。
「俺のランドクルーザーなら上れる」
畑を耕していたご近所の方が言いました。わあ、すごい。
建築基準法上は問題ありません。建物の敷地は通路に接していますもん。
通路と家の間は車は通れなくていいんです。人が通れればいいんです。
問題は、隣にある「まちがえてつくっちゃった道」です。
そっちは普通に、私の車が通れる道です。それが、家の予定地にまっすぐ繋がっています。
そんなものが隣にあったら、普通に「この道を使うんでしょ」って思われるじゃないですか。
そう思われたらアウトなんです。農地法的にアウトです。
なので、つくっちゃった道は塞ぎます。そして「こんな道なくたって平気」と言うために、
足元がぬかるんでも、荷物を持ってても、家に出入りできる階段をつくります。
「階段、ですか?」
質問したのは私です。素人は普通にスロープを考えていましたよ。
でも、ここに(普通の)車が通れるスロープをつくるには、
「100㎥ほど土を動かすことになる」
そうです。
2tダンプで60杯。思ったより大ごと。
そして、
「通路から家が丸見えになる」
そうです。
ああ、それはだめ。だって、
ということで、アプローチは階段です。
不便じゃないかって?
たぶん、不便。
工務店さんが私の齢を考えてバリアフリーの家を考えてくれたのに、敷地がバリアフリーじゃないんです。申し訳ないですよ。
でも、道はもうひとつあるんです。
48番地をもっと奥に行くと、周りとの標高差は2mを超えて、宅地造成規制法の「がけ」になります。
その「がけ」の下を、ぐるっと回る道があるんです。
これ。
これは古くからある道で、93番地の家に行く道です。
これを分岐して、48番地の家の場所に繋げてあるんです。
なので、普通にこの道を使えばいいわけ。
「だったら階段いらなくね?」と思うでしょ?
それが、いるんですよ。なぜかというと、
このぐるっと回る道は、接道のための通路にならないからです。
なぜかというと、
私が接道のための通路に申請しないからです。
この道を申請するには、ぐるっと囲んだ土地を全部、建物の敷地にする必要があるんです。
それをすると、うんと税金が高くなるんです。
小さな家を1軒置くだけです。広い敷地はいりません。
さて、階段。
つくるとなると、これも楽しみ。