謎の種
私のところにも届きました。
というのは7月のことで。
今更書くことじゃないですね。
最新のトピックはこれ。
大量の綿毛。
が、まとまって地面にありました。
何?
先日みつけました。藪払いをしている時にです。
その日はよく晴れて、暖かく、そして私の休日でした。
家の前の畑でご老人が作業をしていました。
私は急須でお茶を淹れ、お盆で運んで、ご老人と一緒に飲みました。
それから藪払いをしました。
この藪に、
キジの親子が棲んでいます。
夏と秋、遠慮して踏み込まないでいたら、蔓がはびこって酷いことになりました。
キジの巣立ちっていつなの?
この時期にまだ親子連れでいるのです。
でも、もう幼鳥も飛べるようになったし。
払いますよ、蔓。
ということで、
ずんずん踏み込んで行ったら、
ふんわり、ふわふわ、
何?
触るととても暖かいのです。
アザミの種に似ています。
似てますが、
アザミの種は風に吹かれて茎を離れるのです。
こんなふうにまとまって地面にあるとか、へん。
というか、こんな軽い物体がまとまって落ちているのがへん。
どうしてまとまって落ちてるの?
という謎に出会ってしまいました。
解明しなくちゃ。
求めよ、さらば与えられん。
答えは目の前にありました。
私が払っていた蔓、
の構成員。
なるほど、サヤですか。
これが地面に落ちて、そこから種がもこもこ出てきたと。
そういうわけでまとまってあったのね。
理由は判りました。
で、何?
ガガイモ
その姿と名前から、ヤマイモの仲間と思ったら、まちがい。芋はできないの。
キョウチクトウの仲間だそうです。
キョウチクトウったら、あれですよね?
毒蝶
アサギマダラという蝶がいます。
海を超えて渡りをする蝶です。
本州から沖縄、小笠原、台湾まで飛んだ報告があります。
で、そのアサギマダラ、毒蝶です。
幼虫が毒草を食べて、体に毒を蓄えて毒蝶になります。
この毒は外敵に食べられないようにの防御用なので、ドクガみたいな、近づいたら危険とかの怖いのではないです。
(ドクガは風で毛針を飛ばすので、触らなくても、近づいただけで酷い目に遭うことがあります。私は以前酷い目に遭いました。すごく痛いです。)
アサギマダラは触っても痛くなく、夏、その辺にひらひら飛んでいた気がします。
で、そのアサギマダラの幼虫が食べる毒草がガガイモ。
ということを、なぜか私は知っていました。
我ながら妙なことを知っています。
でも、ガガイモを見たのは初めて。
いえ、葉とか蔓とか、たぶん毎年見てるのだろうけど、ヤマイモと識別がついてないのでノーカウント。
見るって、そういうことですよね?
キジのせいです。
キジのせいで、この時期まで藪払いができなかったので、こんなに見事に結実しました。
うっとりするほどきれいな種です。