謎の種

私のところにも届きました。

f:id:aldertree:20201214182731j:plain

というのは7月のことで。

今更書くことじゃないですね。

最新のトピックはこれ。

 

大量の綿毛。

f:id:aldertree:20201214182813j:plain

が、まとまって地面にありました。

何?

 

先日みつけました。藪払いをしている時にです。

その日はよく晴れて、暖かく、そして私の休日でした。

家の前の畑でご老人が作業をしていました。

私は急須でお茶を淹れ、お盆で運んで、ご老人と一緒に飲みました。

それから藪払いをしました。

 

この藪に、

f:id:aldertree:20201214182945j:plain

キジの親子が棲んでいます。

夏と秋、遠慮して踏み込まないでいたら、蔓がはびこって酷いことになりました。

キジの巣立ちっていつなの?

この時期にまだ親子連れでいるのです。

でも、もう幼鳥も飛べるようになったし。

払いますよ、蔓。

ということで、

ずんずん踏み込んで行ったら、

f:id:aldertree:20201214184051j:plain

ふんわり、ふわふわ、

何?

 触るととても暖かいのです。

 

アザミの種に似ています。

f:id:aldertree:20201214184117j:plain

似てますが、

アザミの種は風に吹かれて茎を離れるのです。

こんなふうにまとまって地面にあるとか、へん。

というか、こんな軽い物体がまとまって落ちているのがへん。

どうしてまとまって落ちてるの?

 

という謎に出会ってしまいました。

解明しなくちゃ。

 

求めよ、さらば与えられん。

f:id:aldertree:20201214184237j:plain

答えは目の前にありました。

私が払っていた蔓、

 

 の構成員。

f:id:aldertree:20201214184830j:plain

なるほど、サヤですか。

これが地面に落ちて、そこから種がもこもこ出てきたと。

そういうわけでまとまってあったのね。

理由は判りました。

で、何?

 

 

ガガイモ

f:id:aldertree:20201214184504j:plain

その姿と名前から、ヤマイモの仲間と思ったら、まちがい。芋はできないの。

キョウチクトウの仲間だそうです。

キョウチクトウったら、あれですよね?

アルカロイド

 

毒蝶

アサギマダラという蝶がいます。

f:id:aldertree:20201214184602j:plain

海を超えて渡りをする蝶です。

本州から沖縄、小笠原、台湾まで飛んだ報告があります。

で、そのアサギマダラ、毒蝶です。

幼虫が毒草を食べて、体に毒を蓄えて毒蝶になります。

この毒は外敵に食べられないようにの防御用なので、ドクガみたいな、近づいたら危険とかの怖いのではないです。

(ドクガは風で毛針を飛ばすので、触らなくても、近づいただけで酷い目に遭うことがあります。私は以前酷い目に遭いました。すごく痛いです。)

アサギマダラは触っても痛くなく、夏、その辺にひらひら飛んでいた気がします。

 

で、そのアサギマダラの幼虫が食べる毒草がガガイモ

ということを、なぜか私は知っていました。

我ながら妙なことを知っています。

でも、ガガイモを見たのは初めて。

いえ、葉とか蔓とか、たぶん毎年見てるのだろうけど、ヤマイモと識別がついてないのでノーカウント。

見るって、そういうことですよね?

 

f:id:aldertree:20201214195621j:plain

キジのせいです。

キジのせいで、この時期まで藪払いができなかったので、こんなに見事に結実しました。

うっとりするほどきれいな種です。