家のプランをつくる話
これまで7社に相談して、4社にプランをつくってもらいました。3社には「無理」と言われ、「難しいけどやってみましょう」と言ってくれたのが4社。
で、その4社、同じ条件でお願いしたのだけど、あがってきたプランはかなり違います。平屋だったり、ロフト付きだったり。工法も在来だったり、ツーバイだったり。
どんなプランになるかは、
①土地の条件
②予算
③施主の要望
で、決まると思うのですが、もしかしたら、もっと大きな要素があるんです。
④つくり手がつくりたいもの
これ、大きいです。
S社さんは輸入住宅の会社です。住宅性能の高さと瀟洒な外観が売りの会社です。が、私の予算ではぐっと地味になりました。床面積25坪、ガルバリウム外装、片屋根の平屋。
それでも予算超過で、「もっと小さくしてもらえます?」「これより小さくはできません」、で、お別れしました。
I社さんは高機能住宅を提供する会社です。太陽光パネルを勧めていただきましたが予算がアウト。これを外して、在来工法、招き屋根、ロフト付きのプランをいただきました。1階15坪、ロフト2坪、外装はきれいなサイディング。営業の方がとてもよい方でした。
F社さんはログハウスのメーカーです。私の予算では本物のログハウスはできないので、床、壁、天井にログパネルを使ったプランをつくってもらいました。1階13坪、ロフト6坪、ガルバリウム外装、在来工法、片屋根です。設計の方がとてもよい方でした。
I社さんの家も素敵、F社さんの家も素敵、で、どっちにしようか困りました。夫がF社にしようと言いました。では、そうしましょう。
と、ここまでが、引っ越してくる前の話です。
その後、あれこれあって、地元の工務店さんにお願いすることになりました。
工務店さんがつくってくれました。私の家の間取り図です。
そして、これが外観図。
ベタ基礎の在来工法、22坪です。
外装はこれから選びます。見積ではサイディングとカラートタン。
内装、建具もこれからです。
この間ショウルームを見てきたけど、建具って高いんですね。玄関ドア1枚が何十万もするんですね。そんな立派なドア、いらないんだけど。
今回は基本プランとかはなく、まるっと注文住宅なのですが、私は建物の構造とか、形状とか、間取りとかに注文は出してないので、これは工務店さんが描きたいように描いた絵です。
例えば扉。
玄関と洋間、トイレは開き戸です。リビングと和室、洗面所は引き戸です。そして、和室とトイレの間にも引き戸を描いてくれました。
私は普通に、和室以外は開き戸で考えていたので、
「なぜ引き戸に?」
引き戸の方がバリアフリーに適しているから、だそうです。言われれば、車椅子で開き戸の出入りとか、大変です。
あと、引き戸はドアを開くためのスペースが要りませんね。小さな家には、これ嬉しい。
でも、引き戸の設置コストは高いんです。だからですかね?これまで引き戸を勧められたことなかったです。
扉は小さなことですが、家の形が、
「平屋は贅沢と思ってましたが?」
建築費の大きな部分を占めるのが基礎と屋根なので、平屋は坪単価が高くなります。といって、小さな家に2階建も不合理なので、I社さん、F社さんはロフトを提示してくれたのですが、
「コストはそれほど変わりません」
この辺が業者さんによって大きく変わるところ。
費用の算出根拠が「坪単価」だったり、「材料費と工数」だったり。で変わります。
これは友人の話ですが、規格住宅の電動シャッターを手動に変えようとして、却って高くなると言われたそうです。これは「仕様変更」の費用ですね。
私の家には「標準仕様」がないので、ひとつひとつを工務店さんと話し合って決めていくわけですが、
、、、たいしてないですね、意見。
③私の要望 は最初に伝えてあります。aldertree.hatenablog.com
それを容れてくれた上で、贅沢と思っていた平屋にしてくれて、贅沢と思っていた和室をつけてくれて、贅沢な引き戸にしてくれました。この ④工務店さんのつくりたいもの 、優しい家ですよ。
でも、
「だいじょうぶですか?私の予算で?」
「だいじょうぶです」
だったら、あと少し、贅沢を言ってみましょう。
①リビング、キッチン、洗面所に収納をつけてください。
私は整理整頓が下手なので、身の回りがいつも散らかっています。
いいかげん嫌気がさしているので、なるべく持ち物を増やさないようにするつもり。
収納家具とかうっかり買ってしまわないよう、全部造り付けにして、入らないものは持たないようにする魂胆。
②デッキからリビングに出入りできるようにしてください。
今の家、普段の出入りは縁側です。玄関は施錠のために使うだけ。
そこで、デッキにドアを付けて施錠すれば「玄関いらなくね?」案が浮上します。
そういうことを言うのは欧米で長く暮らした友人で、なるほど、欧米には玄関ない家多いですね。
で、真剣に「玄関いらなくね?」案を検討しましたが、これはボツになりました。
理由1
欧米の人は靴を履いたまま家に上がるけど、私は脱ぎます。泥んこの長靴を常用する予定なので、脱ぐ、履く、置く、場所が必要です。なので、やっぱり玄関つけます。でも、何十万もするドアはいりません。
理由2
あまり人が来ない予定の家ですが、郵便配達の人とか、町内会の人とか、納税吏員の人とかは来るでしょう。その時にデッキのドアを使うと、リビングでぐうたらしているところを目撃されます。これは尊厳に関わることなので、やっぱり玄関つけます。でも、何十万もするドアはいりません。
と、追加の要望を伝えて、プランを少し直してもらいます。
あ、薪ストーブはやめました。壁と床の耐火工事、煙突の施工含みで100万円。
なんてお金があったら、「油圧ショベルが欲しい!」です。中古なら買えます。それでその辺を片付ければいいんでしょ?