幸福のリンゴ
1株のリンゴを庭に植えておくと幸福になれるそうです。
2株植えました。
いえ、幸福を欲張ったわけではなく。
右はつがる(サンつがる)、左はアルプス乙女。
つがる(サンつがる)は普通サイズの普通のリンゴ。
リンゴなので自家受粉しません。
誰か側にいてくれないとだめだそうです。
アルプス乙女はまっかな、小さな、おもちゃみたいな実のなるリンゴ。
リンゴのくせに自家受粉で結実します。
でも、誰か側にいてくれた方がいいそうです。
その方がたわわに実るそうです。
たわわ。すてき。
なので、きみたち、仲良くね。
アルプス乙女は私の好きなリンゴです。
しゃきっと固くて、酸っぱくて、くっきりした味。
スーパーにたまに並びます。
つがる(サンつがる)は私はあまり食べないのだけど、生産量の多いリンゴです。
きれいな色を出すために袋を掛けて育てるとつがる、
味を濃くするために太陽に当てて育てるとサンつがる、
になるそうです。
つがるの方がおいしそうに見えるけど、サンつがるの方がおいしいのだそう。
って、
これはちょっと深い話ですよ。
「おいしそうに見える」方がおいしそうだし、食べたくなるよね?
あなたが果樹園の人なら、どっちを作ります?
スーパーで買う人だったら、どっちを選ぶ?
とか、いろいろ考えました。
まあ、私のリンゴが実るのは何年も先なので、今から袋の心配はしなくていいの。
それより、育つかどうかが心配。
苗木の植え付けは落葉後の秋から春の芽出し前が良いなんてこと、知らずに苗買っちゃって。植えちゃって。
ところで、この辺、どこを掘ってもクズの根に遭います。
嘗てここに繁栄したクズ帝国。
の残滓が地下に潜伏していて。
クズはめちゃめちゃ強い草で、地上部を切っても、焼き払っても、根がある限り再生することになっています。
でも、なぜだか去年はあまり生えなくて。ここの根には発芽能力がなさそうなので。
クズの根掻き分けてリンゴを植えました。
育つといいな。