イチョウ、コナラ、トンビ
街から家に行く道に姿の良い木が見えます。
この正面の木。
見えるのはほんのちょっとの間です。カーブとカーブの間の短い直線。
なので、最近まで気づかなかったのですが、
これ、私のイチョウです。
ご存じない方もいるかと思うので書きますが、
私は方向音痴です。
方向というか、空間認知一般がだめ。
なので、今更気づいて喜んでいますが、
まともな感覚の持ち主なら、いっぺんこの道を通って私の家に来たら、
2度めにはきっと気づくことです。
私のイチョウ。
ところで、上の2枚の写真はちょっと前に撮ったものです。
最近のはこれ。
なんか変でしょ?
イチョウの足元が赤いの。
イチョウの足元が赤いの。
赤いのはコナラ。
イチョウは崖の上にいます。コナラは崖の途中にいます。
それで、コナラのてっぺんがイチョウの下枝と同じ高さで、
それで、イチョウの一部に見えてしまうのです。
それで、私、今までこの木をあまり見ていなかったけど、
コナラも一人前の木です。
なんか、今まで、ごめん。
ところで、トンビって日向ぼっこをするのですか?
地面の上で?翼を広げて?
なぜいきなりトンビの話になるかというと、
今日ここでトンビを見たのです。
ここは3枚目の写真の左端の場所。
崖のコナラに申し訳ないことをしたので、他にも失礼をしている木がいないか、確認に来ました。
3枚めの写真の左端の赤いの、ケヤキでまちがいないよね?
とかいろいろ。
そしたら、トンビがいたのです。
体はカラスよりちょっと大きいくらいですが、翼開長は150センチもある鳥です。
それが、地面の陽だまりにぺったり翼を広げていたのです。
ねえ、鳥がそんな格好をしているの、見たことある?
もちろん、トンビはすぐに飛び去りました。
あっという間に上昇気流を捕まえて、舞い上がっていきました。
でも、たぶんこの場所が好きなのだと思う。
陽だまりがあるし、上昇気流があるし。
それに、すごくぺったりと、気持ちよさそうでしたもの。
以上、
落葉のイチョウ、紅葉のコナラ、休息するトンビ、のお話でした。
そろそろ秋もお終いです。