私の車がそのうち壊れると言われ
先代の車、スズキ ワゴンR
2006年式、660cc、AT、4WD。
走行距離155,200km、
を、2019年5月に購入。
車検2年付いての引き渡し価格14万円。
9月に壊れました。
「そんな古い、安い車だから」思われるかもしれませんが、
違うの。ワゴンRは悪くないの。
私の扱いが悪かったのです。
公道上で機能停止したワゴンRを救援に来てくれた2台の車、
のうちの1台が、現在の私の車です。
2001年式、660cc、AT、4WDターボ。
走行距離113,200km。
引き渡し価格10万円(車検10か月)。
そして2年4か月が経ちました。
古い車がますます古くなりました。
そのうえ、みすぼらしくもなりました。
ある日落ちてしまったサイドのエアロ。
大丈夫、走行に支障ありません。
倒木を踏み越えて走れる車です。
しかも、なかなか速い。
こういう車で走っていると、「目障りだ、どけ」ってやられることがあります。
この辺ではあまりないけど、高速乗ったときとか、やられます。
ちょっと前のことですが、
隣車線の6気筒3.5リッターが「じゃまだどけ」割り込みをかけてきました。
「怖いからやめて」私は叫んだのですが、
テリオスキッド、するり車線を変更し、まさかの加速で距離をあけ、視界(相手の)から消え去る走りを見せてくれました。
私は助手席で見てました。
「この車いいね」
ハンドルを握る息子(大学生、自動車部員)は言いました。
そのいい車、どうやらもうじき壊れるらしい。
らしい、というのは、私には判らないからです。
私には判らないけど、久しぶりに東京から来て乗った大学生(自動車部員)が、
「ミッション※1が滑る」
言うの。
「このままだと、そのうち壊れる」
※1 トランスミッション(変速機)のこと。
とても重要な車の部品。
ミッションが壊れたら車が走れなくなる。ことを、私は知っています。
以前、息子の車のミッションが壊れた時、救援に行ったことがあるからです。
東京からここに来る途中、高速を下りて田んぼの中の農道を走っている時。
深夜で、雨でした。
もう一度その車を走らせるためには、随分な時間と結構な費用が必要でした。
で、テリオス・キッド、
「直るの?」
「フルード※2を変えれば直るかもしれない」
※2 オートマチック・トランスミッション・フルードのこと。
オートマチック・トランスミッションを動かすためのフルード(流体)。
よく分からないけど、とても重要なもの。
これがミッションの中にあって、ぐるぐる循環しています。
この流体が劣化すると、ミッションがちゃんと働かず、そのうち壊れることにもなる。
ので、新しいフルードに変えてやれば直る、こともあるけれど、
直らず、ミッションが壊れることもある。
、、、って、なんで?
なのかについては、ここで書くには煩雑なので、気になる人は調べてください。
ミッション滑り ATF交換 で 🔍
ということで、テリオスキッド、
「どうしたらいいんですか?」
「まあ、暫くは大丈夫なんで、このまま乗っててください。そのうち対策します」
ということがありました。11月のことです。
そして先日、
「対策」が届きました。
ガーデン通信(11月号)
去年より1ヶ月遅い霜。
の中に咲くジキタリス。
エリゲロン。
凍りながら咲く花たち。
ジギタリスは本来夏の花ですが。
秋に植えた球根
スイセン(雪を割って咲く花)はいいとして、
アネモネ(春を待って咲く花)が出てきちゃいました。
大丈夫かな?
そしてこちらの3種、
ルリトウワタ。
いずれも耐寒性なしのものを連れてきちゃいました。
ごめん?
でも、なんか元気なんですよ。今のところ。
ところで、ルリトウワタの種、
去年見たガガイモと同じです。
さて、
この庭にはざっと百種類、千株ほどの花が植えてあります。
他に、万の単位の種。
そのうちのどれだけが、冬を生き延びてくれるでしょう?
これから暫くは静かな庭です。
竹藪の話(その1)
けっこう気付かないものですね。
いつも見てるのに。
いつも見てるから?
隣家の竹藪が枯れています。
枯れてもそのまま立っているので、景色としてはあまり変わらない。
でも、
較べると判るでしょ?
左が隣家の、右がうちの竹藪です。
つながっているように見えるけど、それぞれ独立した竹藪。
の、左だけ枯れてるの。
一斉開花
竹は数十年に一度一斉に開花し、藪ごと枯れると言われます。
実は竹にも色々あって、ばらばらに咲くもの、咲いても枯れないものもあるそうです。
が、
これはもう、間違いなく一斉開花。
の、花殻。
でも私、花、見てないよ?
隣家の方に聞いてみました。
5月に咲いたそうです。
「とても見事でした」
花の後には実がなって、辺り一面、吹雪のように降ったそうです。
「一生に一度の眺めでした」
ああ、私、なんで気付かなかったの?
季節の声
いつの間に虫の声がなくなって、
代わりに白鳥の声が聞こえます。
今日はこの辺を飛んでいました。
いえ、写っていませんが。
夜は獣の声が聞こえます。
たぶん狐、
が今年も。
いえ、写ってはいません。
ガーデン通信(10月号)
「これは増えて広がるから場所を大きくとって」
「これは丈が高くなるから後方に」
植栽の配置は、今ここにある姿じゃなく、いずれこうなるをもってデザインします。
当然です。
それではやってみましょう。
事例①
こんなに広がると思わなかったエリゲロン。
事例②
こんなに大きくなると思わなかったフォックスフェイス(とコスモス)。
フォックスフェイスは先日、メキメキ音を立てて倒れました。
本当にメキメキいったんです。
倒れた草(ナス科1年草)、
を引っこ抜いて、引きずって、堆肥枠に置いたところ。
この枠、1辺が910ミリあります。
秋が深まってきました。
朝はよく露が降ります。
地表の温度が下がると、露が降りるようになります。
日が昇ると、庭の一面がきらきら。
秋に蒔いた種を育てるのは、この露でしょうか?
これから暫く、庭は静かです。
ところで、メキメキ倒れたフォックスフェイスの、
これが、欲しかった黄色の実。
秋の一日、木が腐ることについて考えました
もらった板を切って並べたら、いい感じの道になりました。
なんて、簡単なことにはならないの。
2週間かそこらで、板がぼろぼろになりました。
木材を傷めるのは、
・太陽光や風雨の作用(気象劣化)と、
・菌類による腐朽やシロアリなどの虫害(生物劣化)です。
ということは、私、知っているので、
UVカット・撥水・防腐・防虫塗料を何種か揃えてあります。
でも、今回は塗装しませんでした。
この板がゆっくり土に還っていくのを、のんびり眺めるつもりでいました。
ぜんぜんゆっくりじゃなかったね!
ということで、やり直し。
並べた板を剥がして、洗って、乾かして、塗装。
なんて、今さら。
ウイルスに感染してからワクチン接種するようなもんだけど。
何かの効果はあるでしょ?
ぬりぬり。
木が腐るということ
私の家の周りには、腐りかけた木があります。
たくさんあります。
あたりまえに転がっています。
木が腐るのは悪いものではありません。
嫌な臭いはしないし、嫌な汁も出ない。
むしろ、こういう物の方が困ります。
腐らない物。
私の家の周りには、はい、こういう物もありました。
家を建てるとき、私が費用を払って撤去しました。
どこのどなたが置いた物なのか、、、
お会いする機会があったら罵倒させていただきたいと思っています。
ところで皆さん、イデオネラ・サカイエンシスをご存知?
こちらBBC NEWS JAPANの記事。
ペットボトルの原料ポリエチレンテレフタラート(PET)は、自然環境下では分解されるのに何百年もかかる。しかし、日本の科学者が発見したPETaseと呼ばれる酵素は、PETをわずか数日で分解し始める。
(中略)
PETaseは、日本の科学者チームが発見したPETを「食べる」細菌から生成される。イデオネラ・サカイエンシスと名づけられたこの細菌はプラスチックを主なエネルギー源としている。2016年発表の報告書によると、この細菌は大阪府堺市にあるリサイクル施設のごみの山から発見された。
「PETが圧倒的な量となったのはここ50年ほどのことです。バクテリアが人工物を食べるよう進化するには、そう長くない期間です」と、現在この研究に関わる英ポーツマス大学のジョン・マギーハン教授は話す。
プラスチックは腐らないの常識を覆す発見です。
地球は今、プラスチックごみという大きな問題を抱えています。
人類が傷めつけた地球を救うのは、この細菌かもしれません。
で、なぜここでこの話をするかというと、
木も嘗ては腐らない物だったからです。
木材腐朽菌
木を腐らせるのは木材腐朽菌です。
太陽光や風雨は木を劣化させるけど、分解はしません。
木を分解する=腐らせるのは木材腐朽菌です。
この菌が登場する前は、木が腐らない時代があったのです。
想像できますか?木が腐らない時代?
には、こういう物もうんと長持ちした?
って、木材腐朽菌の登場は3億年前でした。古生代後半、石炭紀の末期。
には、人類存在してないですね。
でも、もし、人類登場後も木が腐らない世界が続いていたら?
この祭殿(のオリジナル)が、今目の前に建っているかも?
なんて、考えるのは楽しいけど、
有機物が分解されないということは、分解によって放出される二酸化炭素が生じないということで、大気の組成が現在に至る地球のそれとは違ってしまうから、そしたら、
人類出現しませんね。
なんてことを考えながら、
ぬりぬり。
秋の一日を外で過ごすのはよいものです。
塗料が乾くのを待つ間、その辺を歩いたりします。
木が朽ちていく未来、
木が腐らなかった太古、
に思いをはせながら。