グラウンドカバー通信(ナギナタガヤが枯れました)

秋に発芽し、冬を越し、春に大きく広がります。

ナギナタガヤ

夏に枯れます。

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 枯れて倒れたナギナタガヤが地面を覆うと、他の草が生えなくなる

――そうです。

そのために、雑草防除のために蒔かれることもあります。

 

でも、私の庭は、 

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今繁っているのはナギナタガヤとは別のカヤ。

たぶん背の高くなるやつです。

ときどき、地表の10㎝くらいを刈払機で撫でておくと、良いグラウンドカバーになります。

これを良いというと異論があるだろうけど、

私には充分。

犬も喜んでますし。

 

 

そしてやっと買いました。チェーンソー。

ずっと欲しいと思っていました。

オートロックのマンションに住み、満員の通勤電車に乗り、インテリジェントビルに通っていた4年前から。

「山で暮らすなら、チェーンソー欲しいよね」

思っていました。

でも、私に使えるかどうかが判らなくて。

 

とても危険な道具と聞きます。

試しにあなたも「チェーンソー欲しい」言ってみてください。もしお持ちじゃないなら、ね。

きっと周りの人たちに「危ない、やめろ」言われるでしょう。

私はそのうえ「危ない奴、やめてくれ」言われましたよ。

 

この山には何度か伐採が入っているので、チェーンソーの作業、見る機会はありました。

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プロの手並みはすばらしく、私はうっとり眺めたものでした。

でも、自分に同じことができると思ってはいけません。

プロの道具も、ちょっと触らせてもらうのはいいけど、エンジンの止まっている時だけね。

親切な作業員さんが触らせてくれたのは、自動車で言えばV8くらいの奴です。そんなの私に使える筈ないので、

どこかにありますか?私に使えるチェーンソー?

 

さて、私は電気ノコギリを持っています。

竹を切るために買いました。電気ノコギリで竹が切れます。

でも、枯れ竹は切れません。切ろうと思えば切れるけど、

1本切って、倒して、2メートルくらいに玉切りしたら、右手にきました。

私、右手に腱鞘炎を持っています。えと、上腕骨外側上顆炎は左腕ね。

 

これは竹の変遷の写真です。

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6月の朝、出勤前にその辺を見回って、②伸びたタケノコを見つけ次第手あたり次第切り倒すには、電気ノコギリは良い道具です。

①タケノコを採るにも、採ったタケノコを料理するにも、大変有用。

ですが、④一人前の竹を切るのはしんどいし、⑤枯れ竹はかなり無理なので、

やっぱりチェーンソー欲しいです。

どんなのがありますか?私に合うチェーンソー?

 

なんて考えて過ごす日々。

 

そんなある日のことでした。

夕暮れに、テラスでお茶を飲んでいたところに、ダンディなご老人の訪問を受けました。

ありきたりの灰色の作業着を、すっと背筋を伸ばして、たいそう格好よく着こなした方。

のご用件は、

「畑の桑の枝を切らせてください」

「はい」お答えしたのですが、

あれ?

その桑、去年「切ってください」言われた桑です。

 

私の畑の隅っこに、なぜだか桑の木があって、それが隣地に枝を張り出して、ご迷惑をおかけしています。

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手前、雑草にまみれてるのが私の畑で、奥の美しく整備されているのがご老人の畑。

間にあるのが桑の木ね。

この桑の枝を、去年「切ってください」と言われ、

「はい」と答え、

でも、私の技量じゃ切れなくて、

誰かに頼もうと思っているうちに、ごめんなさい、忘れてしまいました。

ことを思い出しました。ごめんなさい。

 

ご老人が切ってくださるのですか?ありがとうございます。

でも、どうやって?

 

翌日、私はご老人が木を切るところを見に行きました。

うちの桑ではなく、ご自身の山の木。を切るのを見せてもらいました。

ご老人は小型のチェーンソーをお使いでした。自動車で言えば3気筒くらいの奴。

まだ新しく、「この間買ったばかり」ですって。

「近所のホームセンターで、一番小さいのを買いました」ですって。

それを、ちょっと、私も触らせてもらいました。

「燃料を吸い上げて、スイッチを入れ、チョークを引いて、スターターを引く」

で、始動。

「スロットルを握る」

で、チェーンが回転します。

それを、径7センチくらいの枝に当てたら、

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一瞬です。

使える

思いました。

 

即刻、近所のホームセンターに走りました。

ご老人のお持ちのと同じ機種がありました。

それが、その日から売り出しになっていて、お安くもなっていたのです。

これ、買いなさいってことだよね?

実はずっと欲しかったのです

春にタケノコをたくさん採りました。

近所の人にも採ってもらいました。

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その人に言われました。

「藪の中が歩きにくい」

はい。知っています。

「ちょっと片づけた方がいい」

はい。できるなら。

そうしたいと思っています。できるなら。

 

簡単じゃない理由

竹にはいろんな姿があります。

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①タケノコ②伸びたタケノコ③タケノコから竹になるところ④一人前の竹⑤枯れ竹

番号の順に硬くなります。

④一人前の竹1本を切る手間で、②伸びたタケノコ10本切れます。

というのは、電気ノコギリを使った時の実測値。

ちなみに⑤枯れ竹を電気ノコギリで切るのは現実的ではありません。私は切りたくありません。

 

そして、これが重要なのですが、

切った①②タケノコは数週間で分解します。その辺に放っておけばよいのです。

④⑤竹は何年たってもそのままです。

 

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これはいつ、誰が切った竹ですかね?

この山にはこういうのがたくさんありました。

全部有益な竹炭にいたしました。

 

 

まあ、これは藪の外にあったものです。

 

藪の中は、

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長い長い竹が3次元で散らかっていて、

しかも、

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判ります?けっこうな傾斜。

 

この林床を「ちょっと片づける」のは簡単じゃありません。

棹の長さは20m、乾燥重量は20㎏、先にはかさばる枝が付いていて、それがあちこち引っかかって、

の代物を、藪から引きずり出すのが至難。

私一人でできる気がしません。

 

でも、私は一人しかいないので。

 

さてどうしましょう?

 

と、ずっと考えてきました。

 

考えた結果の

解がこちら。

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買っちゃいました。チェーンソー。

 

チェーンソーがあれば、

長い長い棹を短く切れます。

かさばる枝も落とせます。

そしたら、竹を藪から出せます。

一人でも。

 

実はずっと欲しかったのです。

 

夏休み工作教室(その2)

1日目

①まずは1×4材を接合して、しかるべきサイズの板を作ります。

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っと、この写真、釘を使ってますね。

釘は軽くすっぽ抜けたので、後でビスに打ち替えました。

でも、釘を先に打っておくと、ビスが楽です。

という発見があったので、失敗もよいこと。

 

②しかるべきサイズの板が揃ったら、箱の形を作ります。

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ここ、ちょっと人手を借りました。

左手に釘、右手に金槌を持ちながら、板を支えるのは難しいので、人手があると助かります。

もしなかったら、こういうの ↓ を使うところ。

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まあ、やり方はいろいろあります。

 

2日目

③箱の内側を塗装します。

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もちろん、接合する前に塗装した方がよいのです。

人手があるときに接合したので、この順番になりました。

 

3日目

④外側を塗装します。

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内側とは塗料を変えてみました。

気に入るものがみつかるまで、いろいろ試したいのです。

で、試しに使った今回の塗料、どちらも気に入りました。

内側がシリコンアクリル樹脂塗料。木の表面をしっかりコートするタイプ。

外側がキシラデコール。塗膜を作らず、木材に浸透して保護する塗料。

どちらも水性です。

どちらも気に入ったので、これからも両方使っていきます。

 

できました。

双子のゴミ箱

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ゴミ箱が2つになりました。

なぜ2つかというと、生ゴミ用の他に、焚きつけ用も欲しくなったから。

 

秋になったら竹を焼きます。

その時の焚きつけ用に、トイレットペーパーの芯とか、お皿拭いた後のキッチンペーパーとか、大事に集めておこうの箱。

 

灯油保管箱

が、欲しいと思いました。

 

私は灯油タンクを3つ持っています。

このコンテナにちょうど納まります。

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けど、蓋が閉まりません。

かさばるポンプが付いているからです。

かさばるポンプを付けなきゃいいのだけど、

これ、やっと巡り会ったポンプです。

 

私、灯油ポンプには遍歴があって、

液だれするとか、ちょっとその辺に置きたいのに置けないとか、しょっちゅう電池がなくなるとか、買って数日で壊れるとか、

不幸な出会いを繰り返してきました。

でも、それはもう過去の話。

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これからはこのポンプと生きていきます。

 

宅配ボックス

は、灯油保管箱のついでで作りました。

灯油保管箱と幅/奥行が一緒で、高さだけ変えてあります。

あと、蝶番で蓋を留めてあります。

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灯油保管箱も蝶番つける予定だったけど、お店に在庫がなかったの。

自分が使うだけの物ならつけなくていいや、って思いました。

人に使ってもらう物は、ちょっと丁寧に。

 

でも、ついで。

 

ついでなので、裁断図 ↓ は1枚。

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設計図 ↓ も1枚です。

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玄関に置いてみました。

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色もサイズも玄関に合っていますが、これは偶々。

塗料は塗ってみるまでどんな色が出るか判りません。

そして、宅配ボックスの置き場所は右下の砂利の上です。

草、むしらなきゃ。

まあ、せっかく色とサイズが合ったので、ちょっとここに置いてみました。

の写真。

 

ということで、4つの箱を作りました。

たったこれだけの作業に、なんと3日もかかりました。

暑かったからです。

日中は外になんか1ミリも出たくない暑さ。

夏休み工作教室とか謳ったけど、夏じゃない方がよかったです。

夏休み工作教室(その1)

週に2回のゴミ捨ての朝、車にゴミを載せて出勤しました。

途中で捨てるつもりでした。

忘れました。

えと、生ゴミです。

 

2度目です。

以前にもやりました。その時は冬でよかった。

だけど、持って出たのを忘れたのは2度だけど、

そもそもゴミ捨て日を忘れることもあって、

これは2度どころではなくて、

、、、実は先月やりました。

 

この家を、私はたいそう気に入って住んでいるのですが、

時々嫌な住み心地の家になります。

捨てはぐったゴミ、外に出してしまえればいいのだけど、

カラスがいるのです。

カラス――この山の最強の生き物です。

この生き物と戦って勝てるのは大型の猛禽くらい。

大型の猛禽はこの山にいないので、

カラス最強。

最強の生き物がゴミを漁るとか、品位に欠けると思います。

やめてほしいと思います。

 

ということを、ゴミを捨てはぐった朝の職場で愚痴っていたら、

「外置きのゴミ箱作ったら?」

言われました。

「作る?私が?」

はい、作れます。簡単です。

家の中でゴミの匂いを嗅いで暮らすより、外にゴミ箱作る方が正しい。

なんて簡単なこと、なんで思いつかなかったの?私?

 

その日の勤務時間は、頭の中でゴミ箱の絵を描いて過ごしました。

すみません、考えごとする時間あるんです。そういう仕事で。

で、

形、大きさ、素材、作業工程まで、退勤前にすっかり描けました。

で、

家に帰って図面に起こしました。

これね。

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針葉樹合板1枚で作ります。

生ゴミを入れるので、汚れたらホースで水掛けて洗いたいので、底に排水溝を切ります。

接合は半ネジで。塗装は耐光性・耐水性の高い塗料で。

ということで、

 

休日の朝、買い出しに行きました。

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えーと、

いっぱい買いました。

針葉樹合板を1枚、じゃなくて4枚。

他にも、1×4材とか。

他にも思いついちゃったんです。

生ゴミ入れの他にも、いろいろ。

 

今日から作ります。

おしまいのアイリス

先日アヤメの話を書きました。115番地のアヤメです。

アヤメは私の好きな花で、ずっと欲しかった花で、種を蒔いたけど育たなくて、

それが、知らない間にたくさん育っていました。

という話。

aldertree.hatenablog.com

 

115番地は見通しがよいのだけど、それは、えー、ちゃんと手入れしてあればの話。

うっかりすると2メートル級の草が林立して、見通しどころじゃなくなります。

で、そのうっかりの結果の立入困難区域でアヤメが咲いていました。

私ってば、自分の「欲しい」が実現したことに気づかずにいたんです。

ことを反省し、ちゃんと草を刈りました。毎日見に行くことにしました。

 

今日の様子。

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これが最後の花です。

 

花の終わった茎はすぐに切るのがいいそうです。

切りました。

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145本ありました。花殻の数は334。

ほんとうに、よく咲いてくれました。

 

ところで115番地といえば、去年の秋、ジャーマンアイリスを植えたのでした。

道路沿いの、たいそう見通しの良いところに、200株。

私が植えたものだもん、ろくに育たなくて不思議はないのだけど。

育ってます。

なぜって、

aldertree.hatenablog.com

 

ジャーマンアイリスは植えてから2年目に咲きます。

ということで、来年を楽しみにしていたのだけど。

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咲きました。

最初に咲いた黄色い花は雑貨屋さんの食卓に飾ってもらいました。

だってこれ、雑貨屋さんの花です。

 

今年咲いたのは5本。

来年はたくさん咲くでしょう。

 

115番地にジャーマンアイリスとアヤメ、あとキショウブが咲きました。

48番地にダッチアイリス、93番地にシャガが咲きました。

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そろそろみんなおしまいです。

グラウンドカバー通信(2度目の5月)

この日から、

aldertree.hatenablog.com

20ヵ月が経ちました。2度目の5月。

 

思ったとおりにはなりません。

ハイネズも、リュウノヒゲも消えました。

ヒメイワダレソウも、クリーピングタイムもです。

だけじゃないです。

実は、ローズマリーも、スノードロップも植えました。

皆さん、どこへ行ってしまったの?

もう全然、思ったとおりじゃないです。

 

でも、

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願ったとおりになりました。

 

 

めざしたのはこの風景。

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ねえ、かなり近い。

 

 

この季節、景色がどんどん変わります。

物干し台を作った時、枯色だった庭が、

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テーブルを作った時、緑づいていて、 

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ねえ、今はこんな。 

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でも、いちおう書いておきます。

この景色は、たぶん今だけ。

このうっとりする美しい草、

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たぶんじき枯れます。

 

この草、一昨年庭に生えてきました。

秋に小さなかたまりで生えてきて、冬の間ずっとありました。

春にあちこちに増えて、

それを、私はせっせと移植して、美しい緑化斜面を完成させました。

去年の5月です。

6月にあっさり枯れました。

aldertree.hatenablog.com

 

草の素性が判らなくて、枯れた理由も判らなくて、おたおたしたのだけど。

「斜面の草はナギナタガヤっぽい雰囲気ですね」

教えてくださる方がいて。

 

ナギナタガヤは初夏に枯れます。

 

去年6月、

枯れた草の種を集めて蒔きました。庭いちめんに蒔きました。

その後、この庭は丈の高いカヤに覆われたのですが、

さて、今年はどうなるでしょう?

この草が、ナギナタガヤだったら、

こんなにたくさんに広がったのがナギナタガヤだったら、

この夏、私は新しい景色を見ることになるのですが。